【授業の目的】
この授業では、物理化学から無機化学、有機化学まで、化学についての基礎的な知識を得ることを目標にしています。
【授業の到達目標】
1) 原子・分子の電子構造と化学結合などと関連付けて説明できる。【知識・理解】 2) 周期表の元素をいくつかのブロックに分け、電子状態や性質、反応性について説明できる。【知識・理解】 3) 有機分子の構造と配座、非局在化など基礎的な概念について説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
原子、元素、分子、電子状態、物理化学、無機化学、有機化学
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
化学物質を構成する分子は無機化合物と有機化合物に大別されます。この講義は,元素の構造、軌道と分子結合など物理化学の基礎的知識を学習した後、バンド構造、酸塩基反応、錯体の構造と性質・反応性、有機分子の官能基、立体配座、共役について体系的・理論的に学習することで,自己の中に体系化することにより,幅広い視野と探究心を身につけるものである。(理学部ディプロマポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
指定したテキストに沿って、講義形式で行ないます。到達度試験を2回実施します。
・日程
第1回:ガイダンス(担当 近藤慎一) 第2回:元素と周期表(担当 金井塚勝彦) 第3回:化学結合と軌道(担当 近藤慎一) 第4回:分子とそのモデル(担当 金井塚勝彦) 第5回:イオン性固体と金属(担当 金井塚勝彦) 第6回:基礎無機反応(担当 金井塚勝彦) 第7回:典型金属の化学1(担当 金井塚勝彦) 第8回:典型金属の化学2(担当 金井塚勝彦) 第9回: 第2回~8回までの授業のまとめ(到達度試験を含む)(担当 金井塚勝彦) 第10回: 官能基と分子間相互作用(担当 近藤慎一) 第11回: 有機分子のかたち(担当 近藤慎一) 第12回: 立体配座と分子のひずみ(担当 近藤慎一) 第13回: 共役と電子の非局在化(担当 近藤慎一) 第14回: 有機分子の酸と塩基(担当 近藤慎一) 第15回:第10回~14回までの授業のまとめ(到達度試験を含む)(担当 近藤慎一)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1年生で履修した化学I(化学)の内容を踏まえて、物理化学、無機化学、有機化学の基礎的な内容について学習します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
あらかじめ教科書や参考書をよく読むことが大切です。授業で習ったことは、テキストとノートで復習しましょう。疑問に思ったことや分からないことは、教科書や参考書で調べたり質問をしたりして、出来るだけ早く解決してください。
【成績の評価】
・基準
物理化学の基礎的知識に立脚し、有機分子や金属など無機分子、化合物の電子構造や化学結合、分子構造及び、その緒性質・反応性について、体系的・理論的に説明できることを合格の基準とします。
・方法
2回の到達度試験をそれぞれ40点(合計80点)、演習等における取組みを20点とし、合計100点で評価します。
【テキスト・参考書】
テキスト:「基本無機化学」第3版(荻野・飛田・岡崎 著:東京化学同人) 「有機化学」第2版(奥山・石井・箕浦 著:丸善出版) 参考書:「アトキンス基礎物理化学(上)(下)―分子論的アプローチ」(Atkins・de Paula・Friedman著:東京化学同人) 「シュライバー・アトキンス無機化学(上)(下)」第4版(Atkins・Overton・Rourke・Weller・Armstrong著:東京化学同人) 「無機・分析化学演習」(武田・高橋・棚瀬・北澤:東京化学同人)
【その他】
・学生へのメッセージ
今後の専門講義の基礎となる科目です。各単元を理解しましょう。
・オフィス・アワー
近藤:授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を近藤研究室(2号館2階213号室)において、木曜日14:40~16:10の間に設けます。会議や出張で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合には事前に予約をお願いします。連絡先:kondo@sci.kj.yamagata-u.ac.jp 金井塚:授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を金井塚研究室 (理学部2号館2階201)において、金曜日の13:00から17:00の間に設けますkanaizuka@sci.kj.yamagata-u.ac.jp
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