分析化学実験
 Analytical Chemistry Lab
 担当教員:冨樫 貴成(TOGASHI Takanari)、並河 英紀(NABIKA Hideki)、松井 淳(MATSUI Jun)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年、3年、4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:理学科  科目区分:理学共通科目(分野横断) 
【授業の目的】
化学反応や平衡論の基礎的な実験手法を修得するとともに、その背景にある基礎概念を学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)分析化学的実験を通して溶液化学や錯形成反応などを述べることができる【知識・理解】。
(2)得られた分析情報に対して正しい解析・理解を行うことができる【態度・習慣】。
(3)種々のガラス器具や分析器具を適切に操作できる【技能】。

【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業,安全,実験の心得,定量分析,機器測定,レポート作成,実験ノート作成

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この講義は、 専門分野の知識を修得させるため、講義科目、実験科目、演習科目などを適切に組合せた基盤専門教育を国際標準に準拠し体系的に編成し(理学部カリキュラムポリシー2)、選択したコースカリキュラムおよび選択したコースカリキュラム以外の幅広い理学の基礎知識を身に付けるものである(理学部ディプロマポリシー8)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
各テーマについて実験の概要、操作法、注意点をあらかじめ説明し、その後、個人あるいは数人の班毎に実験を実施する。実験終了後はレポート等を提出する。
・日程
1. ガイダンス
2. 器具校正
3. μスケール滴定(溶液調整)
4. μスケール滴定(キレート滴定)
5. 金属イオンの定量
6. 電気化学実験 I
7. 電気化学実験計画
8. 電気化学実験 II
9. 第2部ガイダンス
10. (1)pH滴定による酸解離定数決定
11. (2)イオン交換クロマト
12. (3)JOBプロット
13. (4)電気伝導度滴定
14. (5)スピロピランによる反応速度
15. まとめと期末試験レポート
ただし、covid-19への対策として、対面実験とオンデマンド資料による模擬実験とを組み合わせて進行します。詳細は必要に応じて講義中に行います。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
本講義は、基礎元素化学、基礎分析化学、基礎熱力学を履修していることを強く推奨する。事前に実験操作を実験ノートにフローチャートにして記入し、それに基づいて実験を進めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
配布する実験手引書に必ず目を通し、実験をフロースキームにまとめるなどしてくること。実験結果および課題を実験ノートなどに速やかにまとめる。

【成績の評価】
・基準
分析化学的実験により得られた結果をもとに、溶液化学や錯形成反応などが説明できることを基準とする。
・方法
実験の基本操作と原理を正しく理解し、レポートや実験ノートが正しく作成できることを合格の基準とする。
実験の実施とそのレポート60点。実験ノート20点。演習・テスト20点。
レポート未提出は実験欠席と見なします。

【テキスト・参考書】
「テキスト」
テーマ毎に実験手引書をプリントし配布する。
参考書
「誰も教えてくれなかった実験ノートの書き方」化学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
実験の基本技術の修得はもちろんであるが、自分が行う実験によって、現象が解き明かされていくことの素晴しさを積極的に学んでほしい。また本講義は化学実験の基礎であるため、卒業研究にて化学分野への配属を希望する学生は履修すべきである。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答える「オフィス・アワー」は、担当教員居室(松井:理学部1号館224号室、並河:理学部1号館321号室、冨樫: 理学部2号館104号室)において、原則、昼休み12時30分~12時50分としますが、これに限らず在室しているときは随時対応します。会議・出張等で不在にすることもあるため、各日に面談したい場合は事前に口頭または電子メールにて事前に予約することをお願いします。

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