固体地球科学Ⅰ
 Solid Earth Sciences I
 担当教員:岩田 尚能(IWATA Naoyoshi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理学部理学科  科目区分:理学共通科目(分野横断)G群・選択科目 
【授業の目的】
固体地球科学は地殻・マントル・核からなる固体地球の組成・状態・構造と,様々な時間・空間スケールにおける,それらの形成と進化の過程の理解と将来予測を目指す研究分野で,特に地球の固体部分を対象とするものです.本講義では固体地球科学の諸分野を概観します.

【授業の到達目標】
固体地球科学で扱う分野の基礎的な項目を理解し,適切に説明できるようになることを目標とします.具体的な項目として次の3つを挙げます.
(1) 地球の形成と進化を理解し,説明できる
(2) プレートテクトニクスと関連領域について理解し,説明できる
(3) 地球システム科学と地球ダイナミクスについて理解し,説明できる

【授業概要(キーワード)】
太陽系形成論,プレートテクトニクス,地球年代学,地球電磁気学,地震学,重力,熱,測地学,実験地球科学,地球システム科学,地球ダイナミクス

【科目の位置付け】
理学部理学科の学位授与方針(ディプロマー・ポリシー)の3・7・8・9・11に対応する.
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)の2・3・4・5・6に対応する.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
LMS(Learning Management System)を利用します.LMSを通じて講義資料を事前配布しますので予習をして下さい.また,テキスト・参考書を読んでおいてください.
講義中は講義資料やノートに講義内容を筆記し,内容の理解に努めて下さい.講義の終了時に,簡単な力だめしをしてもらいます.
力だめしは採点後に返却するので,復習して講義内容について理解を深めるよう心がけて下さい.
・日程
下記のトピックについて講義する予定です(順序は入れ替わる可能性があります).
(1)ガイダンス・固体地球科学とはなにか,(2)元素の起源・太陽系形成論,(3)惑星地球の形成と進化,(4)地球年代学の基礎,(5)プレートテクトニクスの基礎,(6)地球ダイナミクスの基礎,(7)地震学の基礎,(8)測地学の基礎,(9)地球電磁気学の基礎,(10)地球重力の基礎,(11)地球熱学の基礎,(12)実験地球科学の基礎,(13)地球システム科学の基礎,(14/15)達成度評価試験と解説

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習済みの講義資料を持参して講義を受け,講義内容を記録することで内容の理解に努めてください.
準備学修に必要な学修時間は4時間/週が目安です.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
LMSを通じて事前配布する講義資料で予習をして下さい.また,テキスト・参考書を読んでおくことを希望します.講義後は,講義資料,講義毎の提出物(小テスト・クイズ)を復習し,講義内容について理解を深めるよう心がけてください.

【成績の評価】
・基準
下記項目の目標への到達度を講義毎の提出物(小テスト・クイズ)および達成度評価試験の成績で評価します.
(1) 地球の形成と進化を理解し,説明できる
(2) プレートテクトニクスと関連領域について理解し,説明できる
(3) 地球システム科学と地球ダイナミクスについて理解し,説明できる
・方法
講義毎の提出物(40%),および達成度評価試験の成績(60%)で判断します.
目標(1)~(3)の割合は,おおよそ(1) 40%,(2) 40%,(3) 20%です.

【テキスト・参考書】
(テキスト)
浜島書店:ニューステージ地学図表
(参考書)
数研出版編集部:もういちど読む数研の高校地学,数研出版,2014
寺田健太郎:絵でわかる宇宙地球科学,講談社,2018
このほかは講義の中で適宜紹介します.

【その他】
・学生へのメッセージ
地球科学Iの学習内容を踏まえた固体地球科学分野の入門的授業です.2年次の授業なので,自律的な学習が行われることを希望します.
・オフィス・アワー
前期は担当している授業が非常に多く不在がちなので,電子メールで予約した上で訪問して下さい.電子メールアドレスは、ガイダンスの際に周知します。

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