【授業の目的】
≪植物機能生理学≫ 人体の植物的機能について講義形式で授業をすすめる。具体的には、血液・体液系、腎・泌尿器系、呼吸、循環系、自律神経系、消化器系、肝・胆・膵臓、および生体の恒常性である。 各系や臓器について構造と関連付けて生理機能を理解する。さらに生理機能を発現する機序を、分子・細胞レベルから理解すると共に、全体として統制のとれた状態(恒常性)を維持する機序についても理解する。
【授業の到達目標】
各臓器や系の構造と機能、およびこれらの個体全体との関わりについて述べることができる。 ◇血液・造血器・リンパ系の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇皮膚の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇循環器(心血管)系の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇呼吸器系の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇消化器系の正常構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇腎・尿路系の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇生殖系の構造と機能を理解し、説明することができる。 ◇妊娠、分娩と産褥期の管理に必要な基礎知識を理解し、説明することができる。 ◇乳房の構造と内分泌依存性の機能を理解し、説明することができる。 ◇胎児・新生児・乳幼児・小児期から思春期にかけての生理的成長・発達とその特徴について説明できる。 ◇加齢に伴う身体的変化、精神・心理的変化、加齢に伴う臓器の構造的・機能的変化を説明できる。
【授業概要(キーワード)】
血液と体液、腎臓、呼吸と循環、骨格筋と平滑筋、消化器、膵臓、生体の恒常性
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
人体の機能に関して、講義および実習を通じ植物機能生理学の専門的な基礎知識を培う
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)> 1.プロフェッショナリズム(医療人としての倫理観、責任感と自己規制、社会的責務) 2.医学知識と問題対応能力(基礎医学、行動科学) 8.科学的探究(リサーチマインド、課題発見と問題解決、研究成果の発表能力) 9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢(生涯学習、自己研鑽、共同学習)
<医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)> D-1 血液・造血器・リンパ系 D-1-1) 構造と機能
D-3 皮膚系 D-3-1) 構造と機能
D-4 運動器(筋骨格)系 D-4-1) 構造と機能
D-5 循環器系 D-5-1) 構造と機能
D-6 呼吸器系 D-6-1) 構造と機能
D-7 消化器系 D-7-1) 構造と機能
D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む) D-8-1) 構造と機能
D-9 生殖機能 D-9-1) 構造と機能
D-10 妊娠と分娩 D-10-1) 構造と機能
D-11 乳房 D-11-1) 構造と機能
D-12 内分泌・栄養・代謝系 D-12-1) 構造と機能
E-7 成長と発達 E-7-1) 胎児・新生児 E-7-2) 乳幼児 E-7-3) 小児期全般 E-7-4) 思春期
E-8 加齢と老化 E-8-1) 老化と高齢者の特徴
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
講義はパワーポイントと資料を用いて進める。ホームページからも閲覧できるようにする。
・日程
≪前期≫ 04月20日,27日 :血液と体液 05月11日,18日,25日 :呼吸と酸塩基平衡 06月01日,08日 :平滑筋、骨格筋の構造と興奮収縮 06月15日,22日,29日, 07月06日 :腎臓機能と体液調節 07月13日(2コマ),20日(2コマ) :心臓機能と循環
≪後期≫ 08月29日 :体温と恒常性 09月05日, 12日 :消化管の生理学 09月26日 :肝臓、胆のう、膵臓、外分泌 10月03日 :栄養素 10月17日 :胎児、老化の生理学 10月24日 :骨の生理学 10月31日 :リズムの生理学 11月07日 :脳と毒物 11月14日,21日,29日,12月06日 :統合生理学
≪実習≫ 11月28日から12月08日までの月、水、木の1~8校時 蛙皮電位 生体音の聴診
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義中は集中して聴き、その日の講義の重要な用語、内容そして概念を授業の場で把握し理解する。 講義中の私語は厳禁である。なお、遅刻や途中退席の際は各自事情を説明しなければ出席したとは認めない。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
シラバスで講義の内容を予め確認し、指定教科書の内容を参考にし、講義の概要を把握しておく。 講義時の資料やホームページで早目に復習をし、関連する教科書を読み詳細の理解を深めることを勧める。 内容が多いので学習を積み重ねるようにする。
【成績の評価】
・基準
出席状況、筆記試験、レポートなどが成績評価の対象になる。これらに基づいて総合的に成績を評価する。
・方法
それぞれの教員の講義については、講義の実施回数の3/4以上出席することが成績評価のための必須前提条件である。また、実習は、6回全部に出席 し指定されたレポートなどを提出することが必須前提条件で、詳細は各担当教員の指示に従う。 筆記試験は、講義に沿った内容で前期および後期それぞれ試験を行う。試験は試験週間に実施する(再試験は実施しない)。 各講義担当教員が当該講義の試験等にもとづいて、点数をつける。それを講義回数に応じて重み付けをして、100点を最高として人体機能学の総合点 をつける。 その他に、実習・レポート・講義出席状況等の成績評価を加味して最終成績を出し、これが60点以上で単位取得とする。
【テキスト・参考書】
標準生理学:本間研一監修 (医学書院) コアカリ生理学(医学評論社)
【その他】
・学生へのメッセージ
遅刻・私語・早退・他の教科のレポート、スケッチなど内職をしないこと。私語を慎み、講義中の飲食は絶対にしてはならない。携帯電話・音楽プ レーヤー等の使用は禁止、退出を要求する。 2年次は多くの新しい教科や実習が始まり、時間的な余裕が少なくなる。心身の健康、規則的な生活を心がけ、勉強に十分時間をかけること。毎日の 講義と復習を大切にして、これを持続的に積み上げてほしい。
・オフィス・アワー
質問は歓迎する。実験やその他のことで忙しい時は勘弁してもらいたい場合もあるが、出来る限り対応する。
<山形大学で教えていること> モデルコアカリキュラムの内容に加え、有害物質と脳機能障害等統合生理学について詳細な講義を行っている。さらに最新の研究内容を紹介している。
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