農業会計学
 Farm Accounting
 担当教員:家串 哲生(IEKUSHI Tetsuo)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:アグリサイエンスコース  科目区分:コース必修科目 
【授業の目的】
1)農業簿記・会計学への理解を深めるため,われわれにとって身近な会計事象やその分析に焦点をあてて検討し,講義を通じて,近年の研究状況について基礎的な知識を得ることを目的とする。
2)複合的な物の見方・考え方を身につけるため,農業簿記・会計学における基本的な概念と財務分析の理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
この食農環境会計学を履修した学生は,
1)簿記記帳及び財務分析を通じて農業経営の経営成績や財政状態の優劣を判断できる。【知識・理解】
2)複式簿記による帳簿記入や財務分析を行うことができる。【技能】
3)農業経営の経営成績や財政状態について,討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
複式農業簿記,農業会計学,経営分析,農業経営

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,農業問題について,農業簿記・会計学の視点から論理的に分析,解決策を提案する力を身につけるものである(農学部のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを

【授業計画】
・授業の方法
この授業は面接・遠隔の併用となります。
テキスト及び毎回配布するプリントを使って講義を進めていく。毎回,授業内において計算機を用いて,練習問題を解く。
・日程
第1回目 はじめに,農業経営と農業簿記
第2回目 財産計算と損益計算
第3回目 取引と勘定
第4回目 仕訳と転記
第5回目 試算表
第6回目 決算の意義と決算整理
第7回目 資産・負債・純資産勘定
第8回目 固定資産の評価と記帳
第9回目 収益・費用勘定
第10回目 精算表と帳簿決算
第11回目 財務諸表と帳簿組織
第12回目 農産物の原価計算
第13回目 農業経営分析の意義と分析方法
第14回目 農業経営分析の意義と分析方法
第15回目 講義のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。
回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,テキスト・練習問題の該当箇所を自分で探し関連づける。
練習問題(配布プリント)を何度も解く。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
あらかじめ簿記及び会計学入門書等の文献に目を通しておくことが望ましい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した簿記記帳及び財務分析に関する基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
本授業は,「平常点20点+期末テスト80点」の得点合計をもって評点とする。

【テキスト・参考書】
テキスト:古塚秀夫・高田理著『改訂現代農業簿記会計』(農林統計出版)
参考書: 新井肇・工藤賢資著『農業会計』(農山漁村文化協会)
資料・プリントは,WebClassで配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
本授業は,複式簿記に係る練習問題を解きながら,講義を進めていきます。毎回,計算機を持参してください。
・オフィス・アワー
研究室にいるときであればいつでも可能です。不在の場合は,WebClass,E-mailで事前に連絡をいただけると助かります。

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