【授業の目的】
専門科目を理解する基礎として力学的な物の見方・考え方を身につけるため、構造と材料の力学における基本的な概念を理解し、簡単な問題についてはその解法を修得することを目的とします。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、 1)力とその釣り合い条件、はり・ラーメン・トラスの構造上の特徴、部材の性質(力学的性質と断面的性質)、部材の性質と変形の関係について説明できる。【知識・理解】 2)はり・ラーメン・トラス構造の簡単な問題を解くことができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
力の釣り合い、荷重、反力、応力、はり、トラス、ラーメン、断面力、断面一次モーメント、断面二次モーメント、たわみ、アクティブラーニング
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、構造物の設計や安全性診断等の基礎となる構造と材料の力学の基本的知識と技能を身につけるものです(農学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として対面授業となります。 毎回、授業内容に関連する資料(関連図表と穴埋めワークシートを含む)を配付し、パワーポイントを用いて講義を行う。 また、毎授業の終わりに、授業の要点に関する演習問題として解くことで実力を養成する。 さらに、毎授業、レポート課題を課す。
・日程
1 応用力学の役割、力学の基礎 2 力とモーメント、力の合成と分解、構造物の構成・種類・モデル化 3 単純ばりにおける力・モーメントのつり合い 4 特殊な構造における力・モーメントのつり合い 5 単純ばりにおける断面力 6 特殊な構造における断面力 7 まとめと中間試験 8 ラーメン構造における力・モーメントのつり合い 9 ラーメン構造における断面力 10 トラス構造の断面力 11 主な構造材料とその特性 12 断面の性質 13 部材応力 14 たわみとたわみ角 15 まとめと期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントに示される講義内容は配布資料中に筆記し、鉛筆を動かしながら理解する。また、実際に問題を解いてみることが大切です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学修時間の目安は1.5時間/週です。 各回の授業においてレポート課題を課す。課題は必ず提出するとともに、テキストや配布資料を熟読し、内容の理解に努めてください。 テキストや配布資料の演習問題は必ず自ら解くことが大切です。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した、簡単な静定構造物(はり、ラーメン、トラス)を解くことができること、および部材の性質(断面、剛性)について理解していることを合格の基準とする。
・方法
中間試験(40点)+期末試験(40点)+演習問題提出(20点)=100点
【テキスト・参考書】
テキスト:土方勝一郎・隈澤文俊・椛山健二・岸田慎司・小澤雄樹、「よくわかる建築構造力学I」、2020、森北出版.
【その他】
・学生へのメッセージ
この科目は力学という物理分野を扱う内容であるが、高校物理を学習していなくとも理解できるよう平易な解説を心がけています。 遅刻はしないこと。 毎回の演習問題の復習をおこなうこと、自分で問題を解いてみることが理解の近道です。
・オフィス・アワー
研究室に在室時はいつでも質問等に対応します。なお、会議等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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