【授業の目的】
本授業は、教員となる際に最低限必要となる基礎的・基盤的な学修を踏まえて、教職の高度な専門性を見通した学士課程修了論文を作成・発表することを目的とする。
【授業の到達目標】
・教員として児童生徒理解や学習指導等の職務を必要最低限に実践することに資する研究課題を設定できる。 ・教職の高度な専門性を見通しつつ、学士課程修了論文を執筆し、発表できる。
【授業概要(キーワード)】
授業力、教科の専門性、特別支援教育力、教職の高度な専門性、理論と実践の融合
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
児童教育コースのチャレンジプログラムに位置付けられた発展科目です。教職大学院での実践的研究課題を学修する基礎となる演習を行います。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
・本授業は、学生の主体的な学習を保証するために、<学習開発><教科教育><特別支援教育>の3つの系を設ける。学生が自らの実践的研究課題に応じる<系>を選択し、それを中心に、担当教員の分担によって、授業を実施する。分担して授業を行うが、授業内容全体については、全担当教員が随時、連絡調整する。 ・オリエンテーションでは、講義のねらいと方法について共通理解をはかる。学生の研究関心の発表により、学生の課題に応じた研究計画を遂行できる体制を整える。 ・授業は、学生が選択した<系>を中心に行う。学生の研究関心に応じて<系>の担当教員がローテーションなどにより、演習を行う。研究課題は、教員となる際に最低限必要となる基礎的・基盤的な学修を含むものとする。最終的に、教職の高度な専門性を見通しつつ、その研究課題を探究した学士課程修了論文を執筆し、発表を行う。 ・コーディネートは学生指導担当代表が行い、評価入力は、学生が選択した<系>の教員が行う。
・日程
第1回: オリエンテーション/講義のねらい及び進め方の説明(全担当教員) 第2回: <系>に分かれて、学生の研究関心とテーマの交流/各<系>の担当教員 第3回: 先行研究の概説/学生が選択した<系>ごとに分かれて演習(各<系>の担当教員) 第4回: 先行研究の検討1(学生の研究テーマにてらして研究史上で注目すべきもの)/同上 第5回: 先行研究の検討2(学生の研究テーマにてらして最近の動向から注目すべきもの)/同上 第6回: 先行実践の概説/同上 第7回: 先行実践の検討1(学生の研究テーマにてらして実践史上で注目すべきもの)/同上 第8回: 先行実践の検討2(学生の研究テーマにてらして最近の動向から注目すべきもの)/同上 第9回: 先行研究および先行実践の到達点と課題の検討/同上 第10回:先行研究にてらした研究テーマの具体化の検討/同上 第11回:研究計画の検討1(課題設定のあり方の検討)/学生が選択した<系>ごとに分かれて演習(各系の担当教員) 第12回:研究計画の検討2(調査、実験あるいは授業開発の計画の検討)/同上 第13回:中間発表の準備/同上 第14回:<系>を中心に、学生が中間発表を行い、研究課題と研究計画を検討する/各<系>の担当教員 第15回:大学院教育実践研究科で実施される「教職実践プレゼンテーションⅡ中間発表会」に参加し、各報告の研究課題や研究計画を検討したレポートを提出する。(全担当教員) 第16回:探究1 調査、実験あるいは実験授業の実施/ 各<系>の担当教員 第17回:探究2 調査、実験あるいは実験授業の実施/ 同上 第18回:探究3 調査、実験あるいは実験授業の実施/ 同上 第19回:探究4 調査、実験あるいは実験授業の実施/ 同上 第20回:探究5 調査、実験あるいは実験授業の実施/ 同上 第21回:発表準備1 発表に向けたデータの整理/ 同上 第22回:発表準備2 データの分析と考察/ 同上 第23回:発表準備3 研究課題の再構成/ 同上 第24回:発表準備4 考察の仕上げ/ 同上 第25回:発表準備5 発表の練習/ 同上 第26回:最終発表会1 学生が発表を行い、協議する。/全担当教員 第27回:最終発表会2 学生が発表を行い、協議する。/全担当教員 第28回:最終発表会3 学生が発表を行い、協議する。/全担当教員 第29回:「教職実践プレゼンテーションⅡ発表会」に参加して、自己の研究関心から報告レポートを作成する1。/全担当教員 第30回:「教職実践プレゼンテーションⅡ発表会」に参加して、自己の研究関心から報告レポートを作成する2。/全担当教員
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教職大学院での学修を見通した、自分のオリジナルな課題設定をすすめてください。自分の設定する課題には、先行する研究や実践が必ずあります。それらを検討して違いを明確にすることで、課題設定のオリジナリティが見えてきます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実践研究のプロセスについて、適切にノートに記録をとり、積みかさねてください。
【成績の評価】
・基準
成績評価基準:C(合格に必要な最低限度)基準 ・教員となる際に最低限必要となる基礎的・基盤的な学修を踏まえた学士課程修了論文を作成できる。 ・教職の専門性の高度化についての自己の課題を発表し、質疑に適切に応答できる。
・方法
・研究課題と研究計画に関する中間発表のレポート 10% ・「教職実践プレゼンテーションⅡ中間発表会」の報告の検討レポート 10% ・学士課程修了論文 70% ・「教職実践プレゼンテーションⅡ発表会」の報告の検討レポート 10%
【テキスト・参考書】
院生の課題に応じて、<系>ごとに指示する。なお、研究課題に関連する文部科学省、学習指導要領解説、は用意すること。
【その他】
・学生へのメッセージ
自分のオリジナルな「問い」を、先行研究や先行実践を参照して追究してください。
・オフィス・アワー
学生指導担当教員及び学生が選択した各担当教員から、説明します。
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