【授業の目的】
社会的認知の様々な研究領域を通してそのメカニズムについて学びます。様々な理論や科学的知見の学びを通して,社会的認知に関する方法論や基礎知識の獲得と自己や他者,社会への関心と理解を深めます。
【授業の到達目標】
(1)社会的認知で用いられる研究方法を理解し説明できるようになる【知識・理解】 (2)様々な領域の基礎知識を理解し,社会的認知の観点から説明できるようになる【知識・理解】 (3)日常生活で社会心理学の関するトピックに気づき,科学的視点を持ち考察できるようになる【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
社会的認知 認知科学 情報処理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
社会的認知を概観することを通して,社会で活躍するために必要な知識と教養を身につけ,人文社会科学の高度な「専門知」を獲得し、論理的な思考能力を養うための科目です(人間文化コースのカリキュラム・ポリシー)。なお本授業を受講する前に,人間文化入門総合講義を受講しておくことが望ましい。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
社会的認知に関する様々なトピックの内容について議論します。具体的には、対人認知,社会的推論,態度,自己認知,自己評価,自己と動機付け,対人行動,人間関係,集団と個人,健康と幸福,文化と人間,メディアと人間,安全と安心の心理です。授業形式は対面またはオンラインです。
・日程
1.ガイダンス 2.対人認知 3.社会的推論 4.態度 5.自己認知 6.自己評価 7.自己と動機付け 8.対人行動 9.人間関係 10.集団と個人 11.健康と幸福 12.文化と人間 13.メディアと人間 14.安全と安心の心理 15.まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義はバラバラのテーマを取り上げているようでも,一連の流れと積み重ねがあります。基本的に毎回の授業を聞かなければ,本来の目的に到達することは困難であると考えてください。また,授業の最後に小テスト(授業の到達目標(3)に関連)を実施します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
次回のテーマは予告しますので,参考書にあたるなどあらかじめ問題意識をもって授業に臨むと得られるものも大きくなります。講義ですべての疑問を解くことはできません。すぐに自ら調べ,知識を確実なものとする習慣を身につけましょう。また講義資料はウェブシステム上で公開しますので復習に役立ててください。
【成績の評価】
・基準
学期末のレポートにより,授業の到達目標(1)と(2)を,小テストにより授業の到達目標(3)を評価します。毎回の小テストでは「主体的な参加の度合い」と「知識の習得の度合い」を評価します。学期末のレポートでは社会的認知の知識に加えて,より深い「理解の度合い」,または論理的思考力,文章表現力などの汎用的技能の習得の度合いを評価します。具体的には,用語の意味と理論的枠組みについて正しく理解し,人間の行動について理路整然と論述するスキル,また社会的認知の知識を現実社会の問題にまで応用して考えるスキルが習得できた場合に合格基準を満たします。
・方法
小テスト(26)点(2点*13回) 学期末のレポート(74)点 具体的には、対人認知,社会的推論,態度,自己認知,自己評価,自己と動機付け,対人行動,人間関係,集団と個人,健康と幸福,文化と人間,メディアと人間,安全と安心の心理です。
【テキスト・参考書】
テキスト (1)池上知子・遠藤由美 2009 グラフィック社会心理学 サイエンス社 2580円
参考書 (1) 著者 D・マイヤーズ 訳者 村上郁也 カラー版マイヤーズ心理学 9500円
【その他】
・学生へのメッセージ
認知情報科学プログラムに所属する学生は本科目を受講してください
・オフィス・アワー
月・火曜日 10:00~13:00 大杉研究室 tosugi@human.kj.yamagata-u.ac.jp
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