【授業の目的】
近現代の西洋哲学について、現代英米の分析哲学を中心に概観し、基本的な諸問題、諸概念、諸命題を理解するための解説を行なう。
【授業の到達目標】
近現代哲学の流れについて概括的な理解を身につけるとともに、そこで論議されてきた諸問題について専門的な理解を身につけ、かつ表現することができる。またそれを踏まえ、自らの思索や対話・討論を通じてみずから多様な問題について考えを深めることができる。
【授業概要(キーワード)】
哲学、認識論、存在論、言語、心、知識
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,現代の思想的状況について哲学の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である(人文社会科学部人文社会科学科のカリキュラムポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
現代の英米哲学を形作ってきた一連の代表的な論点・学説について、原則的には毎回一話完結の形で解説・論評を行なう。また、英米哲学の流れを組む我が国の哲学者についても解説を行う。
・日程
初回のガイダンスの後、第2回目以後は、下記の日程表に沿って代表的な議論について紹介・検討を行います。 日程についての現時点での暫定案は以下の通り。 第1回 序 第2回~第5回 ウィトゲンシュタインの哲学を巡って 第6回~第9回 現代日本の哲学から(大森荘蔵ほか) 第10回~第14回 ウィトゲンシュタイン以後の英米哲学(相対主義、実在論、内在主義/外在主義の問題など) 第15回 まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義の際に疑問点があれば質問して確認すること。 授業の中で質問・意見を募ったり、ランダムに指名して質問する場合があります。また、出席確認もかねて所定の設問についての意見を記入してもらうことがあります。その種の意見表明の場も活用することで、授業内容をより能動的に消化してもらえることを期待しています。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回、講義資料をWebClassにアップロードするので、授業後、資料に改めて目を通して内容を再確認し、疑問点や自分の考えを整理しておくこと。また、必要に応じて関連文献・資料を調べ、考えること。
【成績の評価】
・基準
主体的参加の度合い、知識の習得の度合い、理解の度合い、汎用的技能の度合いの4点を基準に評価を行う。 授業のさいの発言等、および論述式のレポートにより、《主体的な参加度》、講義で取り上げた基本的な諸概念と諸命題に関する《知識》と《理解》、ならびに論理的な思考力・表現力(《汎用的技能の修得》)を評価する。
・方法
平常点20点+レポート(中間小レポート+期末レポート)80点。
【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない。毎回,プリントを配布し,それに基づいて講義を行う。
参考書は随時指示しますが、全般的なものとして以下を挙げておきます。 野田又夫『西洋哲学史』ちくま学芸文庫 中央公論新社『哲学の歴史』5~7巻、12巻
【その他】
・学生へのメッセージ
出席確認はICカードを用いて行います。また、それとは別に毎回質問・感想用紙への記入を求めます。
・オフィス・アワー
場所:清塚研究室(人社2号館4F) kiyozuka@human.kj.yamagata-u.ac.jp 火曜日14:40-16:10
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