環境動態論演習
 Introductory Seminar on Environmental Dynamics
 担当教員:川邉 孝幸(KAWABE Takayuki)
 担当教員の所属:人文社会科学部非常勤講師
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
関連する学術書や学術論文の講読を行うとともに,受講者が関心を持つテーマについて調べた内容の報告と討論を行うことをとおして,地球の歴史を基礎に成り立っている人類を取り巻く環境を扱う学問(地球科学,地史学,第四紀学,自然地理学,地形学)の研究対象や学術論文の構成,研究手法の特徴を把握することが本授業の目的です。

【授業の到達目標】
1.地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学が扱う研究対象を説明できる.
2.地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学の研究手法の特徴を説明できる.
3.学術論文の構成を説明できる.
4.関心を持って選んだテーマについて調べた内容をわかり易い資料にまとめて報告できる.
5.議論に積極的に参加できる

【授業概要(キーワード)】
地球の歴史,地球環境,第四紀,自然環境,地形

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
本授業は,環境を扱う学問(地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学)の研究対象や基本的な研究手法の特徴を把握することを目的とした専門基礎科目です。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学に関連する学術書や学術論文の講読を行います。さらに,受講者が関心を持つテーマについて調べた内容の報告について,教員も含めた参加者全員で討論します。
・日程
第1回 授業の進め方とガイダンス
第2回 地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学が扱う研究対象とは
第3回 立谷川扇状地の堆積物と西沼田現地の現地見学
第4回 学術論文の構成について
第5回~第14回 地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学が扱う研究対象と研究手法に関する受講者が関心を持つテーマに関する報告,討論
第15回 授業のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
与えられた時間枠内で内容を報告用資料とパワーポイントを使って発表します。報告用資料は,文章のみでA4用紙2枚(図表等は別途用意すること)とします。報告者各自が教員および受講者人数分の資料を用意し,配布してください。また,パワーポイントによりプレゼンテーション資料を使って発表してください。
参加者は一日に必ず1回は質問をする(発言する)よう努めてください[質問をしないということは『報告者を相手にしていない』という失礼な行為にあたります]。また,自分が理解するまで質問を継続する(妥協しない)ようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
報告者は,報告する内容に責任を持って,専門用語や関連事項は,安易にインターネットの検索で調べずに,各種辞典で調べておくこと。
報告の担当でない者も,報告者が報告する論文は,最低限一度は目を通して問題意識を持っておくこと。

【成績の評価】
・基準
授業中に実施する講読や報告および討論により,知識の修得,理解の度合い,汎用的技能(論理的思考力,文章表現力),参加の度合いのそれぞれの項目について判定し,その合計点を用いて判定します。基準は,1)地球科学の中でも特に第四紀学.自然地理学,地形学が扱う研究対象,学術論文の構成や研究手法の特徴を説明できる,2)議論に積極的に参加し,自分の意見を論理的に表現できる です。
・方法
平常点(50点),発表内容:口頭発表および提出レポート(50点)

【テキスト・参考書】
受講者各自が関心を持ったテーマに応じた参考書を適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
本シラバスの中で「地球科学の中でも特に第四紀学,自然地理学,地形学」と,あえて「地球科学の中でも特に」と強調しているのは,「第四紀学,自然地理学,地形学」の対象が,地球の歴史の中の現断面を見ているということで,地球の歴史学の観点を忘れてはいけない,ということだからです。
報告準備の際など,不明な点がある場合は,授業前後の時間での対面のほか,電子メール,LineまたはMessenger,場合によってはZOOMなどで積極的に質問してください。
・オフィス・アワー
授業に関する対面の質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。そのほか,電子メールやLineまたはMessengerなどでも,随時受け付けます。

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