【授業の目的】
この授業は,政治そのものの意味を確認するとともに,2年次以降の政治学系科目を学ぶための予備知識の修得を目的としています。いわゆる現代政治学の詳細な内容は2年次以降に譲り,その対象外となりがちな社会主義や権威主義に関連する政治理論,あるいは近年軽視される傾向にある古典を紹介することに力点を置いています。
【授業の到達目標】
この授業の到達目標は,受講者が次の能力を修得することです。 (a)古典を含む政治学全般の概念や理論について,正しく説明できる。【知識・理解】 (b)政治学の概念や理論を使い,実際の政治現象を検討できる。【技能】 (c)政治体制の相違を客観的に捉え,各国の政治現象を公平に評価できる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
政治思想,権力論,国家論,政治意識論,国際関係論
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は,世界から地域に至るまでの様々なレベルの文化や社会制度に関して学び,現代的市民としての領域横断的な教養及び他者(異文化)を受容する能力を身に付けることを目的としています(人文社会科学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
授業はレジュメ(WebClassにて事前配布)と板書によって進めます。毎回,WebClassを通じてコメントを送信してもらいます(成績評価の対象となります)。もちろん質問は受け付けます。 なお,受講人数によっては,オンライン授業(オンデマンド方式)となる可能性があります。
・日程
(1)イントロダクション (2)政治権力 (3)政治的リーダーシップ (4)政治思想とイデオロギー (5)民主主義に関する理論 (6)近代国家と代議制民主主義 (7)政党と利益集団 (8)選挙と政治意識 (9)大衆社会の政治 (10)国家論 (11)国際政治 (12)名著に学ぶ①~政治学の基礎 (13)名著に学ぶ②~自由民主主義 (14)名著に学ぶ③~省察 (15)政治学をどう使っていくか
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業では,大学の授業スタイルに慣れることも目指しています。授業中は,とにかく教員の口頭説明に集中し,ノートをとるよう心掛けて下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
様々な文献が紹介されることもありますが,古典など難解なものも多いので,無理に参照する必要はありません。むしろ,政治学の全体像をイメージとしてつかんで下さい。
【成績の評価】
・基準
成績評価においては,政治現象の特質をふまえ,政治学において歴史的に形成されてきた概念や理論を応用し,説得的な議論を展開できているかを勘案します。具体的には,知識の修得,理解の度合い,および主体的な参加の度合をコメントで,汎用的技能の度合いをレポートで評価します。詳細な基準は次の通りです。 ①各回の授業内容を正しく把握しているか ②時事問題への関心が深いか ③積極的に疑問を解消しようと努めているか
・方法
レポート(55点満点)と毎回のコメント(45点満点)で評価します。
【テキスト・参考書】
この授業で依拠する有益な文献は複数あるのですが,現在入手できる文献はほとんどありません。授業中に紹介しますので,興味のある方は図書館等を活用して下さい。
【その他】
・学生へのメッセージ
コース選択にも少なからず影響する科目だと思われますので,不明な点は遠慮なく質問して下さい。 対面授業の場合,きちんと出席(カードリーダーにて確認)した上でコメントを送信することが必要です。欠席したにもかかわらず,コメントだけ送信してもカウントされませんので,十分に注意して下さい。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。
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