【授業の目的】
管理会計とは組織内部の経営管理者に経済的情報を提供する会計である。管理会計は様々な時代・組織で、組織経営のために利用されてきた。この講義では、財務諸表作成目的に利用される原価計算技法と、原価管理に関する手法を学ぶ。
【授業の到達目標】
原価計算・原価管理についての知識を習得する。特に原価計算制度に含まれる手法を理解できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
管理会計,原価計算,原価管理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,企業の原価計算の問題について会計学の観点から分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である。 なお,本授業を受講する前に,会計学1や会計学2、管理会計aを受講しておくことが望ましい。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
【授業計画】
・授業の方法
教員による講義を行い、適宜問題演習を含める。計算演習が多いため、毎回電卓を持ってくること。
・日程
第1回:原価概念と原価計算制度 第2回:費目別計算 第3回:製造間接費の計算 第4回:単純個別原価計算 第5回:原価の部門別計算と部門別個別原価計算① 第6回:原価の部門別計算と部門別個別原価計算② 第7回:単純総合原価計算 第8回:総合原価計算における減損費と仕損費の処理① 第9回:総合原価計算における減損費と仕損費の処理② 第10回:工程別総合原価計算 第11回:組別総合原価計算 第12回:等級別総合原価計算 第13回:連産品の原価計算・標準原価計算 第14回:直接原価計算 第15回:全体のまとめ
講義の進み具合によっては予定を変更する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
原価計算・管理会計は実際に手を動かして計算してみると理解が深まる面があるので、練習問題に対して積極的に取り組んでほしい。また,原価計算・管理会計は受講生の学生生活の中でも活用できる場面がある。学んだ内容が自分の生活でどのように活用できるかを考えると理解が深まる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義中に出された例題・課題を復習すること。1度解いた問題でも、時間をおいてから再度解きなおすと理解が深まる。
【成績の評価】
・基準
小テスト、期末試験を課し、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その結果に基づいて評価する。
・方法
小テスト(30点),期末試験(70点)で評価する。小テストは計算問題を2~3回実施する。
【テキスト・参考書】
【テキスト】 高橋賢(2015)『テキスト原価会計 第2版』中央経済社 【参考書】 廣本敏郎・挽文子(2015)『原価計算論 第3版』中央経済社
【その他】
・学生へのメッセージ
日商簿記検定試験2級の内容に加え、一部1級の内容もカバーしている講義である。簿記2級の取得を推奨する。
・オフィス・アワー
初回講義時に提示する。
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