この授業では，地域課題等に関する研究テーマを策定し，地域，社会，人間の間に生じる問題について認知・人間工学実験や，統計的調査などの科学的な手法で解決する力を修得することを目指す。また，研究内容や方法について専門外の人（高校生）に分かりやすく表現できるようになることも目標とする。

（１） 地域，社会，人間の間に生じる問題について科学的な手法で検討する方法を理解することができる。【知識】
（２） 先行研究をもとに新しい研究計画を立案し，遂行することができる。【技能】
（３） 研究の特色，意義，方法について専門外の人（高校生）にも分かりやすく伝えることができる。【技能】
（４） 研究テーマについての知識を全員で共有し，必要に応じて助け合うことができる。【態度・慣習】

地域課題，認知・人間工学実験，統計的調査，高大連携

B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
D-1．演習、実習、実験等を行う機会がある。：26～50％
B-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。：1～25％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：1～25％
D-2．事前学習（下調べ、調査等含む）で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。：26～50％
B-3．習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。：1～25％
C-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。：1～25％
D-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。：26～50％

この授業は，学部共通科目の実践科目の１つである。文化資源と自文化の価値について理解したことを地域課題の解決につなげることができる実践力を育成する。

01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

授業では，各自が地域課題等に関する研究テーマを策定し，認知・人間工学実験や，統計的調査などの研究方法を選定し，実験や調査の実施，レポートの完成とプレゼンテーションの一連のプロセスを体験する。また，大学生が高校生の研究アドバイザーとなり，高校生への研究紹介，出張相談やメール相談などの研究支援，高校生との合同研究発表会のオーガナイズを行う。授業形式は対面またはオンラインです。

開講日：毎月・第２，第４の水曜日の9・10校時
4月10日 ：１回目（ガイダンスと電子メールの作法）
5月から7月まで ：毎月２回（６回分）
8月 ：オープンキャンパス（今年度は8月1日）（２回分）
時間外：６回分（調査・実験などの作業，高校生からの相談など）

授業での実習
情報検索，資料取集，討論，データ解析，レポート作成などを体験する。５月に構想発表会，８月には大学内（オープンキャンパス）で研究発表会を行う。また，高校生と大学生でチームを組み，各学生がアドバイザーとして高校生の研究相談にのる。アドバイザーとしての研究相談業務を通して，知識を定着させる。質問内容についてその場で返答ができない場合は，持ち帰って文献調査などを行い，後日電子メール等で返信する。最後に，高校生と合同研究発表会を行い，発表とオーガナイズ（運営）を行う。

夏休みの課題
夏休み期間中は，レポートの作成と研究発表資料の改善を行う。前期期間中に実施した調査・実験の改善点が教員から指摘された場合には，夏休み期間を利用して追加実験および追加調査を行う。

研究方法について，高校生に教える事ができるように深く理解する必要があります。また，アドバイザーとして，自分の意見を分かりやすく伝える，相手の意見を丁寧に聞く，自分と周囲の人々の関係性を理解することを心がけて下さい。

授業時間外や夏季休暇中にも作業があります。情報処理実習室等で作業を進めるようにしてください。

作業の実施状況（情報検索，資料取集，データ解析），レポート，発表会での報告内容により知識の修得，理解の度合い，汎用的技能（論理的思考力，文章表現力）を評価します。作業での討論，発表会への参加と運営，アドバイザーとしての研究相談業務により主体的な参加の度合いを評価します。基準は，１）地域，社会，人間の間に生じる問題について科学的な手法で検討する方法を理解することができる，２）先行研究をもとに新しい研究計画を立案し，遂行することができる，３）研究の特色，意義，方法について専門外の人（高校生）にも分かりやすく伝えることができる，４）研究テーマについての知識を全員で共有し，必要に応じて助け合うことができる，の４つです。

レポートの内容（30）点，発表会への参加と内容（20）点，発表会の運営（20）点，アドバイザーとしての研究相談（30）点の合計点で成績を評価します。

テキストは指定しませんが必要なプリント等は授業内で配布します。

参考書
山形大学基盤教育院編『スタートアップセミナー学習マニュアル なせば成る！ 三訂版』山形大学出版会
山形大学基盤教育院編『社会人基礎力をみがく － アドバンストセミナー マニュアル －』山形大学出版会

この授業は米沢興譲館高校と連携して行います。
地域，人間，情報に関心のある学生ならば，所属コースを問わず，参加を歓迎します。
認知情報科学プログラムで卒業研究を行う学生は４年次の研究に必要な技能を身につけるために必ず受講すべき授業です（３年次に受講してください）。
＜重複履修する学生へ＞この授業は重複履修が可能です。重複履修する学生を対象として，卒業研究に関連した別メニューを行います。具体的には個別に卒業研究に関連した文献調査のまとめ，実験プログラムのデモ作成，刺激選定の予備調査を行ってもらいます。
＜４年次までに課題演習を受講していない学生へ＞この授業は，４年次までに実践科目の単位を取り終えていない学生を対象とした別メニューを用意しています。該当する学生はこの授業を受講してください。

各担当教員のオフィス・アワーは他のシラバスを参照してください。
確実に面談したい場合は電子メール等で事前の予約をお願いします。