【授業の目的】
私達の身近にある様々な生物の機能とその利用について考える。農作物や家畜を含む、動物、植物、微生物などを対象に、身近な生物が持つ様々な機能を紹介し、それらが我々の生活にどのように関わり利用されているかを多様な観点から捉え、理解すること を目的とする。
【授業の到達目標】
幅広い農学領域で扱われる様々な生物のもつ機能とそれらの利用技術が、私達の日常のくらしとどのように関わっているのかを理解し、適切に説明できる。【知識・理解】 応用生命科学への関心が高まり、それに関する知識を身につけ、それらについて適切に説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
生物機能、微生物の特殊性、作物、進化、多様性、在来作物、焼畑、物質循環、継承、哺乳類、生殖工学、代謝
【科目の位置付け】
教養科目 自然と科学領域 生物科学 この授業は、農学領域で扱われる微生物から農作物、家畜まで多様な生物やそれらが生産する物質のもつ機能とその利用技術が私達の身近なくらしとどのように関係しているかを理解することで、自然科学に関する健全な批判精神を向上させ、そのために必要な知識を習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
農学部バイオサイエンスコースに関わって教育研究を主に行っている教員によるオムニバス方式の講義。小白川キャンパスと鶴岡キャンパスをつないだリモート講義により行います。どちらのキャンパスから発信するかは各回で異なりますので、初回授業で説明する授業スケジュールを確認してください。また、都合により講義スケジュール・発信キャンパスが変更になる場合や、オンライン講義になる場合もあります。
・日程
*講義の順番は、変更になる場合があります。 1.ガイダンス、遺伝と作物の多様性 (笹沼) 2.身近な植物の進化と育種① (笹沼) 3.身近な植物の進化と育種② (笹沼) 4.作物の起源と伝播 (江頭) 5.物質循環と焼畑 (江頭) 6.在来作物とそれを保存・継承する意義 (江頭) 7.動物生殖工学と私たちのくらし① (木村) 8.動物生殖工学と私たちのくらし② (木村) 9.動物生殖工学と私たちのくらし③ (木村) 10.生物界における微生物の位置づけと微生物利用の歴史 (加来) 11.環境問題・バイオマスエネルギーと微生物 (加来) 12.遺伝子工学と微生物 (加来) 13.植物の環境応答と代謝変動 (宮城) 14.植物を利用した有用物質生産 (宮城) 15.作物の代謝改変から探る新品種作出 (宮城)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
農学部の5名の教員により授業が行われ、教員毎に対象生物や研究分野が異なります。私達の身の周りに関するテーマで、初歩的且つ興味深いお話になるよう準備しておりますので、全ての授業を通して聞くようして下さい。不明な点があれば、積極的に質問したり調べたりして下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業計画に関連した事項について本やインターネットで調べてみて下さい。講義で出てきた新しい言葉や語句について、正確な意味を調べてみるのも、ためになります。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、幅広い農学領域で扱われる様々な生物のもつ機能とそれらの利用技術が、私達の日常のくらしとどのように関わっているのかを理解し、適切に説明できること、応用生命科学への関心が高まり、それに関する知識を身につけ、それらについて適切に説明できることを合格基準とします。
・方法
各教員のレポートまたはテストによる成績評価(100点満点)の平均点を総合評価とし、60点以上を合格とする。成績評価の仕方は、各教員に確認して下さい。
【テキスト・参考書】
各回の担当教員が使用するスライドやプリントなどを配布し、各回の担当教員が必要に応じてテキストや参考書を紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
作物、動物、微生物やそれらが生産する物質など様々な生物の機能とその利用を幅広く紹介する授業です。農学部の教員が担当ですが、できるだけ農学部以外の学生にもわかりやすい内容で行います。なお、受講希望者が多数の場合、教室の試験定員に応じて抽選します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」を、授業を行う講義室において授業終了後(木曜日)の12:00~12:15に設けます。鶴岡キャンパスの教員が担当であるため、小白川キャンパスでの受講者は、直接質問できる時間が限られます。また、会議等の都合で授業終了後に対応できない場合もあります。可能な限りメールでの対応をしますので、質問がある場合は、各回の担当教員にメールで随時質問して下さい。連絡先は、各担当教員が授業中にお知らせします。
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