生物と人における共生と共存(共生を考える)
 Symbiosis and coexistence in organisms/humans (Living with Diversity)
 担当教員:藤山 直之(Fujiyama Naoyuki)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
巷に溢れる「共生」「共存」という言葉の意味を主に生物学に関する学術的視点から捉え直すとともに、生物の間、人と生物の間、人と自然との間にみられる関係を客観的に理解する力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
1)「共生」と「共存」という言葉の意味を理解し、適切に使い分けることができる。【知識・理解】
2)生物にみられる「相利共生」「片利共生」「寄生」を具体例を挙げながら説明できる。【知識・理解】
3)人と自然との関係について、「共生」と「共存」とを区別しながら説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
共生、共存、相利共生、片利共生、寄生、生態系サービス、学生主体型授業

【科目の位置付け】
「共生」に関する様々な事象と視点の学習を通じ、学位授与方針に掲げる豊かな人間性および社会性、および、基盤共通教育基本方針に掲げる「多文化共生」を実現するために必要となる知識と態度を習得する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを活用した講義・グループ討論・受講者によるプレゼンテーションを交えて進める。
・日程
1.講義のすすめ方とガイダンス
2.共生と共存:定義・意味・用例
3.生物における共生
4.グループワークA1:自分が調べた結果の発表と討論
5.グループワークA2:調査結果のまとめ
6.グループワークA3:調査結果の発表
7.人における共生
8.グループワークB1:自分が調べた結果の発表と討論
9.グループワークB2:調査結果のまとめ
10.グループワークB3:調査結果の発表
11.自然と人との共生
12.グループワークC1:自分が調べた結果の発表と討論
13.グループワークC2:調査結果のまとめ
14.グループワークC3:調査結果の発表
15.集団討論とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
休まず受講すること。
講義・討論内容についてはノート等にメモしながら受講すること。
理解できない点は積極的に質問・意見交換をすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各回で取り上げる内容について、参考書やインターネットなどを活用して予習すること。
受講後は配布資料やノートを見ながら復習すること。
各回の授業につき、予習と復習のそれぞれについて120分の取り組みを目安とします。

【成績の評価】
・基準
「授業の到達目標」に挙げた3項目それぞれについての習熟度を下記の方法で評価する。
60点以上を合格とし、100満点で段階的に評価する。
・方法
授業への積極的な参加態度(予習内容の理解度、発言、質問内容などを含む)を30%、プレゼンテーションの内容を50%、最終レポートの得点を20%として評価する。

【テキスト・参考書】
参考書:
生態学:個体から生態系へ/マイケル・ベゴンほか(京都大学学術出版会、 2013年)
さまざまな共生:生物種間の多様な相互作用/川那部浩哉・大串隆之(平凡社、1992年)
生物多様性を問いなおす:世界・自然・未来との共生とSDGs/高橋進(筑摩書房、2021年)

【その他】
・学生へのメッセージ
自学自習の姿勢を身に付けて下さい。予習・講義・討論で理解できなかった点については積極的に質問するとともに、インターネットや図書館も活用して十分に復習して下さい。
グループワークが中心の授業ですので、積極的な参加姿勢を求めます。
・オフィス・アワー
・授業開講日の16:30-17:30、藤山研究室(理学部2号館407C)。
・可能な限り、訪問前に連絡をして下さい。
・連絡先は講義で伝えます。

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