【授業の目的】
教員の基礎的資質能力の上に、特別支援教育学校または特別支援学級の教師として高度な特別支援教育指導力を身につけるため必要となる資質向上の習得を確実にすることを目的としている。この目的の達成を目指し、個々の課題を把握しながら課題解決のためのより良い対応策が立案できることを目標とする。
【授業の到達目標】
特別支援教育の授業研究及び教材開発に関する教育実践に関する諸課題について、各自の問題意識に応じた課題設定を行い、各課題に応じた指導教員の指導のもと、実践的な調査研究を進めることができる。大学院でこれまで学んだ内容や研究方法を駆使し、連携協力校での調査・実践をふまえて、教育現場に還元しうる水準の研究レポートを作成することができる。
【授業概要(キーワード)】
特別支援教育、障害児指導法、実践的課題の探究、研究発表
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
総括評価科目(実践の省察と探求)の必修科目、特別支援学校教諭専修免許状の必修科目により、特別支援教育の中で理論と実践を兼ね備えた専門性を身に付けることを目指す。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
○2年後期「教職専門実習Ⅳ」と関連させつつ、授業をすすめる。 ○各自の追究する課題に即して指導教員が指導にあたり、発表に向けた研究計画の作成、実践、データ収集、発表の準備等をすすめる。 ○中間発表会では、すべての教員と受講生が一堂に会し、各々の実践研究の途中経過について協議を行う。 ○発表会は公開とし、専任教員と山形県教育委員会の担当者が質疑を行いながら評価する。 ○最後に、自らの課題についての報告書を作成し、年報に収録し公開するとともに、連携協力校にその成果を還元できるようにする。
・日程
第1回:オリエンテーション(講義のねらい及び進め方についての説明) 第2回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(全体構想の確認) 第3回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(特に研究目的と研究計画について) 第4回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(特に障害児の実態分析について) 第5回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(特に指導内容について) 第6回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(特に指導方法について) 第7回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(特に教材開発について) 第8回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(中間の指導の成果について) 第9回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(中間発表会の準備・・・資料の作成) 第10回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(中間発表会の準備・・・スライドの作成) 第11回:各自の課題に即して実践研究を準備し進める。(中間発表会の準備・・・応答用コメントの作成) 第12回:「中間発表会①」(特別支援教育分野第1グループ)(発表と協議) 第13回:「中間発表会②」(特別支援教育分野第2グループ)(発表と協議) 第14回:「中間発表会総括」(特別支援教育分野)(各自の発表に対する討論) 第15回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に研究目的と研究仮説についての再検討) 第16回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に障害児の実態分析についての再検討) 第17回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に指導内容についての再検討) 第18回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に指導方法についての再検討) 第19回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に教材開発についての再検討) 第20回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に指導の成果について) 第21回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に指導の考察について) 第22回:中間発表会を受けて、さらに実践研究を進める。(特に文献の再整理について) 第23回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」発表会に向けて最終報告レポートを作成する。(問題と目的の論述内容) 第24回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」発表会に向けて最終報告レポートを作成する。(結果と考察の論述内容) 第25回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」発表会に向けて最終報告レポートを作成する。(教材の適用と評価) 第26回:最終レポート(研究実践報告書)を完成させる。(全体の見直し) (報告書は1月末日までに提出) 第27回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」発表会①(特別支援教育分野第1グループ)(発表と協議) 第28回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」発表会②(特別支援教育分野第2グループ)(発表と協議) 第29回:「教職実践プレゼンテーションⅡ」総括(特別支援教育分野) 第30回:まとめ(これまでの各自の実践的な研究に関するまとめを行う。)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
先行研究購読や授業体験する中で、各自の研究課題を明確にするようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
図書館やインターネット等で先行研究や参考文献などを調べるように努めてください。
【成績の評価】
・基準
成績評価基準:C(合格に必要な最低限度)基準 学部卒院生:実践研究報告書と発表会を通して、自らの経験と実践、教育実習、先行研究を生かして研究課題を明確化できる。 現職院生 :実践研究報告書と発表会を通して、自らの教員としての経験と実践、教育実習、先行研究を生かして研究課題を明確化できる。
・方法
評価は全専任教員と兼担教員があたり、実践研究報告書とその発表を主な評価対象とし、学生の課題に応じた到達目標と、それに基づいた口頭試問を通じて行います。特に学生個々に評価委員(主査1名、副査2名の計3名)を置き、この委員主導で責任をもって評価を行います。
【テキスト・参考書】
検討する先行研究や実践方法についてのテキストや参考書用は、各自に授業の中で指示します。
【その他】
・学生へのメッセージ
全国の学会や研究会にできる限り参加し意見交換する中で、自分の研究に活かせるようにしてください。
・オフィス・アワー
相談がある場合には、事前に三浦、髙橋、早川、大村、池田までメールをしてください。
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