複雑系概論
 複雑系概論
 担当教員:田中 敦(TANAKA Atsushi)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)情報科学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
自然界に広く存在する「複雑系」の概念を学び、その意味を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
以下を目標とする
1. 複雑系とは何かを例をあげて説明できる。
2. フラクタル次元の具体的な計算ができる。
3. ネットワークにおける「小さい世界」の意味が説明ができる。
以上の1,3が知識・理解に相当し、2が技能に相当する。

【授業概要(キーワード)】
複雑系,フラクタル,カオス,複雑ネットワーク

【科目の位置付け】
この授業は,自然界に多く存在する複雑系の現象を網羅的に考察するための幅広い知識を習得するものである。現象は自然現象だけでなく、社会構
造等様々なものに及ぶことから異分野の知識も必要とされる。これはDPに合致する。なお,本授業を受講する前に,線形システム基礎や情報数学IIを受講しておくことが望ましい。

【授業計画】
・授業の方法
講義の形式にて行うが,できる限り具体的な現象に触れられるように心掛ける。
・日程
第1週. ガイダンス
第2-3週. 安定性理論
第4-6週. フラクタル
第7-9週. カオス
第10週. 引き込み現象
第11-12週. 生命現象
第13-14週. 複雑ネットワーク
第15週. まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
聞き慣れない言葉が多いので、講義に集中すること。また,適宜インターネットで最新の情報を入手することが望ましい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考書を熟読すること。
講義ノートと参考書で十分復習すること。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した3つの項目について,正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
授業態度および最終的なレポートにて総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない。
参考書 高安秀樹著「フラクタル」朝倉書店

【その他】
・学生へのメッセージ
新しい概念が多いので、これまでの固定観念に囚われることなく,頭を柔らかくして臨んで欲しい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を田中研究室(9号館5階506号室)において,火曜日の16:00−17:00の間に設ける。

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