農業会計学専門演習(2年前期)
 Seminar on Farm Accounting(2nd year summer semester)
 担当教員:家串 哲生(IEKUSHI Tetsuo)
 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:生物生産学専攻  科目区分:選必科目 
【授業の目的】
1)農業経営への理解を深めるため,管理会計に焦点をあてて検討し,講義を通じて,近年の研究状況について基礎的な知識を得ることを目的とす
る。
2)複合的な物の見方・考え方を身につけるため,農業簿記・会計学における基本的な概念と財務分析の理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
この農業会計学専門演習を履修した学生は,
1)管理会計の分析を通じて農業経営における経営成績や財務状態の優劣を判断できる。【知識・理解】
2)管理会計によるツールの理解やコスト分析等を行うことができる。【技能】
3)農業経営における経営戦略,コストマネジメント等について,討議することができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
農業簿記・会計学,原価計算,農業環境管理会計,アクティブラーニング

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は農業問題について,農業簿記会計学の視点から論理的に分析,解決策を提案する力を身につけるものである(農学研究科生物生産学のカリキュラム・ポリシー)。面接・遠隔の併用となります。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントや配布プリントを使って,ゼミ形式で農業経営における農業会計学の現代的意義について学ぶ。
・日程
第1回 農業簿記会計学の展開動向
第2回 戦前期の農業簿記・会計
第3回 農家経済における経営と家計
第4回 単式簿記と複式簿記
第5回 農業経営の多様化と農業簿記・会計
第6回 会計主体論
第7回 会計書体論と会計処理
第8回 自家労賃論
第9回 自家労賃の会計処理
第10回 原価計算論
第11回 農業経営における原価計算
第12回 活動基準原価計算
第13回 農業経営における活動基準原価計算
第14回 農家環境会計論
第15回 農業経営における内部環境会計

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。
回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,テキスト・参考書の該当箇所を自分で探し関連づける。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
あらかじめ簿記及び会計学入門書等の文献に目を通しておくことが望ましい。

【成績の評価】
・基準
農業簿記会計学に関する基礎的な項目を正しく理解していることを合格の基準とする。
・方法
本講義は、「平常点50点+レポート50点」の得点合計をもって評点とする。

【テキスト・参考書】
テキスト:清水 孝・長谷川 惠一・小林 啓孝・伊藤 嘉博著『スタンダード管理会計』(東洋経済新報社)
その他,講義中に随時,紹介していく。

【その他】
・学生へのメッセージ
本講義は,農業会計のうち、原価計算や管理会計についてゼミ形式で学んでいきます。毎回,計算機等を持参してください。
・オフィス・アワー
研究室にいるときであればいつでも可能です。不在の場合は,E-mailで事前に連絡をいただけると助かります。

67121123-2022-16-61228