【授業の目的】
研究テーマに合わせて化学先端分野の高度な専門知識を修得する(理工学研究科(理学系)カリキュラム・ポリシー CP4)。具体的には、有機化学・物理化学の分野を基本とし、学問的あるいは実用的な観点からより細分化された領域や横断領域にスポットをあて、その先端研究トピックスを厳選し講義します。その先端化学に触れることで、これまで化学で習得した基礎知識を相互に関連付け、俯瞰的・発展的に更に深化した知識へと誘導することを目的とします。 ナノ空間を利用した新しい化学反応やそのための場の設計について解説することを目的とする。
【授業の到達目標】
ホストとゲストの分子間の相互作用を理解し、新規なゲスト分子の反応を設計できる。(知識・理解)
【授業概要(キーワード)】
超分子・環境調和型・グリーンケミストリー
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、先端研究の背景と意義を説明するための専門的知識および技能を体系的に習得するものです(理工学研究科(理学系)ディプロマ・ポリシーDP2)。また、異なる論理や方法論に関する理解を深め、イノベーションにつながる発想、先端的研究の発展に貢献 しようとする意欲と、独自の課題を発見し、これを解決するための高度の専門的知識を体系的に修得するものです(DP7)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
こちらが選んだ最新の論文を受講生に事前に講読させ、講義内で論文の論理展開や考察について討論する。個人で選んだ論文の紹介と講義内での討論を行う
・日程
第1週~2週 ホストゲスト化学の紹介 第3週~7週 最近の論文におけるホストゲストによる有機合成反応の解説 第8週~13週 ゼオライトを用いた環境調和型有機合成の紹介 第14週~15週 各個人による論文紹介のプレゼンテーションと質疑討論
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
プロジェクターや板書、適宜配布した印刷物などで説明した内容を整理してノートに筆記しその理解に努めること。質疑応答にも積極的に 参加すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で説明したトピックスを先端化学への発展的興味・探索へと進展させ、自身の課題発掘とこれを解決に導くための基礎的な能力を高める努力をしてください。適宜、宿題あるいはミニテストなどで、自主学習(予習・復習)を促します。
【成績の評価】
・基準
分子間の相互作用について正しく説明することができることが合格の基準です
・方法
講義中の質疑応答(40%)および最終プレゼンにおける質疑応答(60%)
【テキスト・参考書】
参考書:超分子の化学(化学の指針) 菅原正(編集)、木村栄一(編集) 裳華房 (2013/4/10)
【その他】
・学生へのメッセージ
先端的研究の発展に貢献しようとする意欲、課題発見・解決能力を身に着けるため、受け身的でなく積極的に授業に参加することを期待します。
・オフィス・アワー
各回の担当教員の研究室において、月曜日から金曜日の10:00から16:00の間に設けます。各教員の研究室は理学部玄関に地図があります ので探してください。または、学務窓口で確認してください。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合はWebclass等で事前に予約をお願いします。
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