【授業の目的】
管弦打楽器の作品について演奏法を学ぶ。各選択の管弦打楽器の構造や特性を理解し,基礎的な奏法を身につけた上で楽曲を独奏できることを目指す。個々の技能の程度に合わせた楽曲を選択し,その表現内容を様々な要素に分析して実践し,最終的に包括的な音楽表現にまとめる。
【授業の到達目標】
管弦打楽器の作品について演奏法を学ぶ。各選択の管弦打楽器の構造や特性を理解し,基礎的な奏法を身につけた上で楽曲を独奏できることを目指す。 1.各選択の管弦打楽器について楽器の構造や機能,音楽表現上の特性を理解する。 2.各選択の管弦打楽器の基礎的な奏法を身につける。 3.各選択の管弦打楽器の簡単な独奏曲を適切な奏法で音楽表現を工夫しながら演奏できる。
【授業概要(キーワード)】
管弦打楽器奏法、呼吸法、フレージング
【科目の位置付け】
この授業は芸術・スポーツ科学コース(音楽芸術分野)の選択必修科目であり、音楽芸術における専門的な知識や技能を身に付ける科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
受講者の人数により、個人指導、グループ指導等の方法を適宜取り入れる。
・日程
第1回:オリエンテーション/授業の進め方,概要に関するガイダンス,教材等について 第2回:楽器の特性と音楽表現/楽器の様々な奏法の概観と音楽表現の特性 第3回:楽器と構造/関連する同種の楽器についての大きさ,重さ,形状,構造など 第4回:楽器の機能と用法/各楽器の機能を踏まえた発音原理と効果的な奏法 第5回:呼吸法/各楽器と呼吸法の関わり 第6回:フレージング,フィンガリング,タンギングなどの技術との関連 第7回:アンザッツ/楽曲の様式や音楽の流れにおける音型の適切な選択 第8回:アーティキュレーション/楽曲の様式や音楽の流れにおけるアーティキュレーションの適切な選択 第9回:拍節法/楽曲の様式や音楽の流れにおける律動感と周期性の重要性 第10回:アゴーギク/音楽表現における速度の微細な変化 第11回:作品内容と構造/モチーフ,楽節,形式等の視点からの分析による楽曲構造の理解 第12回:作品内容と構築/音楽表現における強弱法,速度法,和声法に伴う終止形等の関わりの理解 第13回:旋律と音程/詩的情感,色彩感を表すための微細な音程の工夫 第14回:和声と音程/純正律についての物理的な理解と美しい響きの作り方 第15回:包括的表現(試験)/授業で展開した様々な要素を包括的に捉えて音楽表現としてまとめる
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
個人指導の内容は独自性が強く、唯一無二であることに深い意味があるので、指導内容にしっかりと向き合うこと。 準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。 3時間/週 大学院設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を 必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
文献、資料等から作品の背景、作曲の経緯、作者の生涯等の予備知識を得る。 指導を受けた後の、修正、補足等について確認し、さらに習熟度を高める。 準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。 3時間/週 大学院設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を 必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
【成績の評価】
・基準
1.個々の作品解釈が表現されているか。 2.演奏の技術的習熟が達成されているか。
・方法
1、授業に対する取り組み、姿勢等の平常点(30%) 2、学期末の実技試験における技術的、及び芸術的評価(70%)
【テキスト・参考書】
テキスト:必要な資料は,配布または準備を指示する。 参考書:「正しいクラヴィーア奏法 第一部、第二部」C.P.E.バッハ著 東川清一訳 全音楽譜出版社 「フルート奏法」J.J.クヴァンツ著 荒川恒子訳 全音楽譜出版社 「バイオリン奏法」L.モーツァルト著 塚原哲夫訳 全音楽譜出版社
【その他】
・学生へのメッセージ
日々練習を怠らないこと。常に反復し習熟度を高めることが最も大切である。 音楽創出に常に積極的であること。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を渡辺修身研究室において、火曜日の16:20~17:00の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
|