物理学概論
 Introduction to Physics
 担当教員:郡司 修一(GUNJI Shuichi)、滝沢 元和(TAKIZAWA Motokazu)、衛藤 稔(ETO Minoru)、富田 憲一(TOMITA Norikazu)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:1単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
物理学の礎となる力学・電磁気学・熱統計力学・量子力学の4テーマについて、その基本的な考え方の修得を目的とする。

【授業の到達目標】
1) 力学の基本法則を理解し、基本法則に基づき関係する自然現象を説明できる。【知識・理解】
2) 電磁気学の基本法則を理解し、基本法則に基づき関係する自然現象を説明できる。【知識・理解】
3) 熱力学の基本法則を理解し、基本法則に基づき関係する自然現象を説明できる。【知識・理解】
4) 量子力学の基本法則を理解し、基本法則に基づき関係する自然現象を説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
運動の法則、マックスウェル方程式、熱力学の法則、波動関数

【科目の位置付け】
物理学全体を見渡すための科目であり、高校の理科教員を目指す学生に取って重要な科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
授業は講義中心に行う。力学・電磁気学・熱統計力学・量子力学の4テーマに関する講義をオムニバス方式で行う。関連する自然現象の理解のために必要な、基本的法則の概念・考え方を中心に学習する。
・日程
第1回: (力学) 運動の法則 (担当:滝沢元和)
第2回: (力学) 運動方程式ガイダンス (担当:滝沢元和)
第3回: (電磁気学) ローレンツ力 (担当:郡司修一)
第4回: (電磁気学) マクスウェル方程式 (担当:郡司修一)
第5回: (熱統計力学)統計力学の基礎 (担当:富田憲一)
第6回: (熱統計力学)熱力学の基礎 (担当:富田憲一)
第7回: (量子力学) 古典物理学の限界と量子の世界(担当:衛藤稔)
第8回: (量子力学) 波動性と粒子性 (担当:衛藤稔)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業に対して受け身にならず、積極的に考え、質問するようにすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
物理学を高校で学んだことが無い受講者は、事前に高校の物理の参考書を授業の前に読んでおくとスムーズに受講できる。
なお準備学習に必要な学習時間の目安は1週間で4時間程度です。

【成績の評価】
・基準
力学、電磁気学、熱統計力学、量子力学の4つの分野に対して、基礎的な事柄が理解できていれば合格とする。
・方法
4人の教官がそれぞれのレポート課題を提出する。そして以下の様な計算方法で評価を行う。
総合得点 =(100点(滝沢)+100点(郡司)+100点(富田)+100点(衛藤))/4

【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはないが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布し、授業進度、学生の理解に合わせて、適宜、指定する。
ただし参考書としては以下を勧める。
基礎物理学シリーズ 力学 原康夫(東京教学社)
数学といっしょに学ぶ力学 原康夫(学術図書出版社)
電磁気学入門 宮原恒あき (共立出版)
量子力学入門 (パリティ物理教科書シリーズ) 前野 昌弘 丸善出版

【その他】
・学生へのメッセージ
学問を修得するためには、受け身ではなく、積極的に思考することが必要不可欠である。そのためには、自分で簡単な問題を考えてみる事が重要である。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は、滝沢、郡司、富田、衛藤のいずれかの居室(理学部3階)において対応する。しかし会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は電子メールで事前にアポイントを取ること。なおメールアドレスは初回の授業で知らせる。

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