幾何学A
 Geometry A
 担当教員:石渡 聡(ISHIWATA Satoshi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年、4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
幾何学的な考えは、道路の曲がり具合や地球の地図を作成する際など、現実社会の
様々なところで使われている。本講義では1,2年で学習した微分積分、線形代数をもとに曲線と曲面の微分幾何について学習する。

【授業の到達目標】
1) 曲線および曲面における長さ、面積、曲率などの幾何学的量の定義および諸性質を理解できる。 2) 与えられた図形の幾何学的量を具体的に計算できる

【授業概要(キーワード)】
曲線、パラメータ表示、弧長パラメータ、曲線の長さ、曲率、曲面、曲面の面積、曲面の主曲率、平均曲率、ガウス曲率、

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
本講義で学習する幾何学的な考え方は、道路の曲がり具合や地球の地図を作成する際など、現実社会の様々なところで使われている。本講義ではディプロマポリシー3. 専門分野の知識と技能「選択したコースカリキュラムの専門的知識を身に付け、その分野の先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付けている」に則り、1,2年で学習した微分積分、線形代数をもとに曲線と曲面の微分幾何について学習する。

【授業計画】
・授業の方法
最初にいくつかの例を交えてどのようなものが幾何学的な量であるかを簡単に説明する。その後その幾何学的量について理解するために板書による講義および演習を行う。
授業の動画をネットにアップし、状況に応じてオンラインでも受講が可能なように行う予定である。
・日程
第1回 授業全体の概要説明
第2回 平面曲線1:パラメータ表示、速度ベクトル、長さ
第3回 平面曲線2:弧長パラメータ、曲率
第4回 平面曲線3:フルネの公式
第5回 空間曲線1:パラメータ表示、速度ベクトル、長さ、弧長パラメータ
第6回 空間曲線2:曲率、捩率、フルネ・セレの公式
第7回 中間まとめ
第8回 曲面論1:曲面片のパラメータ表示
第9回 曲面論2:接平面、法線ベクトル
第10回 曲面論3:第一基本形式
第11回 曲面論4:曲面の面積、曲面上の曲線
第12回 曲面論5:第二基本形式
第13回 曲面論6:主曲率、ガウス曲率、平均曲率
第14回 曲面論7:測地線、関連する話題
第15回 まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1,2年で学習した微分積分および線形代数を使いますので忘れたところはよく復習しておくこと。幾何学的量をいろいろな例で具体的に計算できるようにするとよい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
微分積分と線形代数についてよく復習しておくとよい。また、参考書などをみて曲率や面積などの具体的な計算をたくさん行うことが重要である。

【成績の評価】
・基準
曲線の長さや曲率等基本的事項、および曲面のパラメータ表示や面積、曲率等の基本的事項が理解できているかについて、演習レポートにより評価する。
・方法
授業中に課す演習レポートにより評価する。(オンラインでの提出も可にする予定)

【テキスト・参考書】
テキスト 指定しない
参考書
細野忍「微分幾何」朝倉書店
川崎徹郎「曲面と多様体」朝倉書店
梅原雅顕、山田光太郎「曲線と曲面」裳華房
田崎博之「曲線・曲面の微分幾何」共立出版
中内伸光「じっくり学ぶ曲線と曲面」共立出版
小林昭七「曲線と曲面の微分幾何」裳華房

【その他】
・学生へのメッセージ
数学は積み重ねの学問なのでわからないところがあれば本で調べたり、友人に聞いたり、先生や先輩に相談したりして徹底的に考えることが大切です。
・オフィス・アワー
金曜日12:00-13:00.不在のことも多いので質問を希望する方はなるべく ishiwata@sci.kj.yamagata-u.ac.jp にメールをしてアポイントメントをとってください。

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