【授業の目的】
複素平面の領域で定義された正則関数,有理型関数の基本的な性質と留数定理について理解し,実際に具体的な関数で計算できるようになることを目指す.
【授業の到達目標】
1)正則関数,積分公式,テイラー展開,ローラン展開,有理型関数,留数に関する基本的な性質を説明できる.(知識・理解) 2)正則関数,積分公式,テイラー展開,ローラン展開,有理型関数,留数に関する具体的な計算ができる.(技能)
【授業概要(キーワード)】
正則関数,積分公式,テイラー展開,ローラン展開,有理型関数,留数
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は理学部ディプロマ・ポリシー「選択したコースカリキュラムの専門的知識を身に付け、その分野の先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付けている。」に関連する.
【授業計画】
・授業の方法
講義は板書またはスライド形式を基本とし,ほぼ毎回演習問題を課題とする.演習問題は,その日の講義にもとづく.
・日程
1:ガイダンス,コーシーの積分定理 2:積分路の変形 3:コーシーの積分公式 4:コーシーの積分公式の逆 5:テイラー展開 6:一致の定理 7:ローラン展開 8:有理型関数 9:留数の計算法 10:留数定理の応用1 11:留数定理の応用2:ジョルダンの補題 12:留数定理の応用3:コーシーの主値 13:演習 14:その他の話題とまとめ 15:試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義の内容をよく聴き,ノートを作る.演習問題に積極的に取り組むことで理解を深める.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)ノートを完成させる.わからなかったところは,よく考えたり質問したりして加筆する. 2)演習問題の解答例をWebClassに掲載する.自分の解答と違うところがあれば誤りかどうか考える.間違えたところは,きちんと正解と照合し解きなおしておく.
【成績の評価】
・基準
正則関数,積分公式,テイラー展開,ローラン展開,有理型関数,留数に関する基本的な性質を説明でき,具体的な計算ができること.
・方法
期末テスト90点+演習15点 ※100点以上は100点とする。 演習点:ほぼ毎回演習問題を課題とする.各回2点満点.合計が15点以上の場合は15点とする. ※点数や単位について事後の相談には応じられない.
【テキスト・参考書】
テキスト:今吉洋一「複素関数概説」サイエンス社
【その他】
・学生へのメッセージ
微積分の計算力も必要になります。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を西岡研究室(理学部2号館5階505号室)において,水曜日の12:10から12:50の間に設けます.
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