【授業の目的】
化学反応速度論の定量的な扱いおよび現代化学の重要な基礎である量子力学の基礎について専門的な知識を得る事を目的とする。
【授業の到達目標】
1)化学反応速度式を解く事ができる。【知識・理解】 2)量子力学の基礎的事項について説明できる。【知識・理解】 3)原子内の電子配置について説明できる。【知識・理解】 4)分子軌道について説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
化学反応速度論,量子力学,分子軌道
【科目の位置付け】
化学の専門分野特に物理化学分野における体系的な知識の修得を行う(理学部カリキュラムポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
授業は教科書の内容に沿って、講義を進めます。重要な物理化学の式およびその導出過程は主に板書を使い説明します。
・日程
第1回目 基本事項(単位、微分、積分) 第2回目 基本事項(力学、エネルギー) 第3回目 量子力学の諸原理 第4回目 波動関数 第5回目 波動関数の解釈 第6回目 期待値 第7回目 微分方程式、偏微分方程式 第8回目 前半のまとめと中間試験 第9回目 一次元の併進運動、振動運動 第10回目 多次元での運動 第11回目 原子構造と原子スペクトル 第12回目 分子軌道法、変分原理 第13回目 計算化学1 第14回目 計算化学2 第15回目 後半のまとめと期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
重要な内容は板書します。講義内容をノートに筆記して内容の理解に努めてください。一見複雑に見える式でも自分でノートに書く事で理解を深める事が可能です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業は教科書に沿って行いますので、授業を受ける前に必ず教科書の対応する部分を読む事を強く勧めます。 授業を聴いただけで修得できるほど物理化学の内容は甘くありません。必ず復習する必要があります。教科書の章末問題を解いてみると、自分の習熟度を知る事ができるでしょう。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した内容である化学反応速度式、量子力学の基礎および分子軌道法に関する知識の習熟度を成績評価の基準とします。
・方法
中間、期末テストの成績の平均値により評価する。中間(50点)および期末試験(50点)を実施して、習熟度を確かめる。出席状況が悪い場合は評価を下げる場合があります。
【テキスト・参考書】
アトキンス/「基礎物理化学 -分子論的アプローチ―」上・下巻(千原秀昭・稲葉章 訳) 東京化学同人
【その他】
・学生へのメッセージ
できるだけ分かり易く説明するよう心掛けますので、必ず出席して下さい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」は亀田研究室(理学部2号館1階103室)において原則火曜日の13:00-15:00としますが、これに限らず在室しているときは随時対応します。
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