【授業の目的】
各回に定められたテーマに関し、解説および演習を行う。化学平衡に関しては、必要に応じて化学計算に必要なExcelの使い方を解説した後、提示された課題を解く実践的知識を得ることを目的とする。また、機器分析に関しては、具体的な測定データに対するデータ処理および数値計算などを行う実践的知識を得ることを目的とする。
【授業の到達目標】
1)コンピュータの活用も交えながら、化学平衡の基本的問題の解法を説明できる。[技能] 2)各種機器分析により得られたデータが示す意味を、その原理に基づいて説明できる。[知識・理解]
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業,化学平衡,滴定,分光分析,熱分析,定量分析,定性分析
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
選択したコースカリキュラムの専門的知識を身に付け、その分野の先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付けるものである(理学部ディプロマポリシー7)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 06.安全な水とトイレを世界中に
【授業計画】
・授業の方法
コンピュータの活用も交えながら、与えられた時間内で演習問題に取り組みます。演習を解くための考え方を、参考書および配布資料を用いて説明します。
・日程
第1回:ガイダンス 第2回:酸塩基平衡とpH計算 第3回:緩衝液と酸塩基滴定 第4回:ルイスの酸塩基と錯形成平衡 第5回:錯形成平衡に及ぼすpHの影響 第6回:酸化還元電位とネルンストの式 第7回:沈殿平衡、分配平衡 第8回: 第2回~第7回のまとめと試験 第9回:分光分析の解析:吸収 第10回:分光分析の解析:蛍光 第11回:分光分析の解析:赤外・原子吸光など 第12回:分光分析の解析:X線など 第13回:分光分析・分離分析の解析 第14回:電気分析・熱分析の解析 第15回:吸光分析とデータの取り扱い
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントおよび配布資料で示される講義内容を教科書・ノート筆記して内容の理解に努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
教科書・ノート・参考書等を参照しながら、演習等で課せられた課題に各自で取り組むこと。
【成績の評価】
・基準
授業到達目標で示した化学的分析に必要な各種分析手法を適切に説明できる。得たい情報に対して正しい分析手法・機器を選択できる。得られたデータに対して適切な解析をできる。
・方法
演習・課題等85点+試験15点=100点満点とする。
【テキスト・参考書】
参考書は以下のものを使います。 ・溶液内イオン平衡に基づく分析化学、姫野貞之・市村彰男、化学同人 ・分析化学の基礎ー定量的アプローチ- 岡田哲男・垣内隆・前田耕治、化学同人 (第1〜8回時) ・クリスチャン Excelで解く分析化学 角田 欣一 (監修、 翻訳)、 戸田 敬 (監修、 翻訳) (第1〜10回時) ・機器分析(3訂版)、田中誠之・飯田芳男著、裳華房(第11〜15回時)
その他、各回の担当教員が使用するスライド、プリントなどを資料として配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
分析機器や情報処理システムの機能向上に伴い、今では分析手法の原理や中身を理解していなくともデータを得ることが出来ます。ただ、そのデータが意味するところを正しくかつ最大限に理解するためには、分析手法の原理を理解することが非常に重要となります。各種分析手法の原理から理解することを目指してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答える「オフィス・アワー」は担当教員居室(冨樫:理学部2号館104号室、江部:理学部2号館209号室)において、原則、昼休み12時30分~12時50分としますが、これに限らず在室しているときは随時対応します。会議・出張等で不在にすることもあるため、各日に面談したい場合は事前に口頭または電子メールにて事前に予約することをお願いします。
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