【授業の目的】
生活援助論1では、日常生活行動を援助するためのコミュニケーション、療養環境、運動と休息、身体の清潔の看護援助方法について学ぶ。 看護師が対象者の生活行動を援助するためには、正しい知識と観察に基づく分析力と判断力、そして具体的な看護援助技術の習得が必要になる。看護師が対象者個々の健康状態に応じた援助を実施できるよう、この科目では日常生活行動への具体的な看護援助技術方法の基礎を養うことをねらいとする。
【授業の到達目標】
コミュニケーション、療養環境、運動と休息、身体の清潔に関する看護技術の知識と援助技術を理解し実施できる。
【授業概要(キーワード)】
基礎看護技術、コミュニケーション、療養環境、運動と休息、身体の清潔
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
この授業は看護実践能力の基盤となる基礎看護技術を習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
生活援助論1は生活援助論2と連動している。この授業は、講義と演習で学んでいく。演習にはデモンストレーション(演習1)と技術習得確認のための演習(演習2)がある。よって、演習1の内容を身につけたうえで演習2に参加することになる。 1つ1つの項目の積み重ねが重要になるため反復学習が必要になる。授業の内容の理解を深めるため宿題やミニテストを行う。
・日程
4月4日から7月18日までの火曜日、8:50から12:00まで 講義と演習とで構成する。 1.人間の日常生活行動とニード 2.コミュニケーション 3.療養環境「環境整備・ベッドメーキング・シーツ交換・寝衣交換」 4.活動と休息「基本体位と良肢位・体位変換・移動と移送・歩行介助」 5.身体の清潔「全身清拭・熱布清拭」「足浴」「洗髪」 *「 」内は演習内容
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
生活援助論1は看護学の最も基本となる方法論である。ここでは自己学習、グループ学習を積極的に行い基本的な援助技術の習熟を図る。よって、知識はもちろん技術に関して予習・復習が必要となる。演習方法については開講時にオリエンテーションを実施する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
基本的な看護技術を会得することが到達目標になるため,空き時間を活用し習得すべき看護技術を練習することが必要になる。
【成績の評価】
・基準
コミュニケーション、療養環境、運動と休息、身体の清潔に関する看護技術の知識と実技試験を行い総合的に評価する。
・方法
筆記試験60%、実技試験30%、レポート5%、出席日数5%を基準とし総合的に判断して合否を判断する。 再試験は実施する。
【テキスト・参考書】
1.茂野香おる・任和子:基礎看護技術Ⅰ・Ⅱ、医学書院 2.三上れつ、小松万喜子編集:演習・実習に役立つ基礎看護技術、ヌーヴェルヒロカワ 3.担当教員が作成するプリントを授業で資料として配布する。
【その他】
・学生へのメッセージ
特に演習は実技試験の形式をとるため演習内容を十分理解した上で臨むこと。演習内容は練習を重ねることが肝要である。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を布施研究室において月~金曜日 16:10から17:10まで設ける。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いしたい。 布施 淳子:基礎看護学 田中 聡美:基礎看護学 小杉 奈緒子:基礎看護学
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