【授業の目的】
病院や保育所での実習を通して,子どもの看護を総合的かつ実践的に学習する。 1.小児各期の成長発達段階について理解を深め,個々の成長発達段階に応じた看護援助に必要な知識,技術,態度を学ぶ。 2.健康障害が小児および家族に及ぼす影響について学ぶ。 3.健康上の問題をもつ小児を個別的に理解し,看護過程を用いて看護を展開する。
【授業の到達目標】
1.小児の成長発達は心身両面にわたって個人差があることを認識し,個性を尊重することの必要性を理解できる。 2.小児の生理および成長・発達過程を理解し,それらに影響を与える諸因子を多角的にとらえることができる。 3.小児の総合的理解にもとづく看護過程を通して,小児の健全な人間形成を促進できる。 4.小児の各成長発達段階におけるセルフケア確立のための援助技法を習得できる。 5.小児をとりまく危険因子をとらえ,安全確保のため適切に対処できる。 6.家族がかかえる問題を理解し援助,指導を行うことができる。 7.小児看護における基礎看護技術および特殊看護技術について理解,習得できる。
【授業概要(キーワード)】
保育所,病院,実習
【科目の位置付け】
専門科目の中の小児看護学に位置づけられる。小児の発達に応じた,あらゆる健康レベルに対応できる看護実践の方法を身に付けさせる科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
健康な小児の発達については主に保育所実習で,疾患を持つ子どもの看護については主に病院実習において学習する。必要に応じ学内実習やカンファレンスを行う。
・日程
実習2単位90時間(実習日程の詳細は,実習前に配布する実習要項を確認すること。) 1.保育所実習(1週間) 1)実習場所:山形市保育所 2)実習方法:各保育所の指導を受けて,乳児および幼児の日常生活と集団保育の実際を学ぶ。 2.病院実習(1週間) 1)実習場所:山形大学医学部附属病院6階西病棟(小児科) 実習方法: (1)原則として1名の患児を受け持ち,看護過程を展開する。 (2)小児看護における特殊看護技術について随時臨床講義を行う。 (3)個別の事例検討はカンファレンスを開いて行う。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1.実習前に配布する資料をよく読むこと。事例に適した資料は,求めに応じて随時提供する。 2.自己の健康管理に留意すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1.短期間の実習となるので,実習の目的や目標を常に意識しながら実習すること。 2.その日の実習目標や行動計画を実習の前までに明確にして臨むこと。 3.臨地実習の流れのなかで自分自身の学習課題を明確にしながら,意欲的に取り組むこと。 実習記録を書くことを通して,その日の実習が目的や目標にかなったものであったかどうか自ら評価すること。
【成績の評価】
・基準
小児の発達の評価ができる実践力及び病気の子どもと家族の看護ができる実践力の程度が評価基準となる。成績は,病院実習と保育所実習によって評価する。出席,実習態度,実習記録から目標達成度を評価し,60点以上を合格とする。病院実習,保育所実習を無断で欠席した場合には単位を認定しない。
・方法
それぞれの実習の,出席,実習内容,期限までのレポートの提出,レポート内容などをもとに総合的に評価する。病気等やむを得ない理由で実習を欠席した場合は,必要に応じて補充実習を行って評価する。
【テキスト・参考書】
系統看護学講座 専門分野Ⅱ,小児看護学〔1〕,医学書院 系統看護学講座 専門分野Ⅱ,小児看護学〔2〕,医学書院
【その他】
・学生へのメッセージ
小児看護実習では,保育所や病院において自分の経験を増やせるよう努力してください。
・オフィス・アワー
毎週木曜日12時から13時(今田研究室) 連絡先は別途お知らせします。
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