助産学実習
 Midwifery Practice
 担当教員:藤田 愛(FUJITA Megumi),手塚 美春(TEZUKA Miharu),鈴木 美春(SUZUKI Miharu)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):アドバンス助産師や新生児蘇生法「専門」A認定の資格をもつ助産師として実務経験のある教員が、周産期医療や母子保健活動の看護実践を活かし、助産学領域における必須の知識および特有の技術につい実習を行う。
 開講学年:4年  開講学期:前期・後期  単位数:6単位  開講形態:実習
 開講対象:助産師コース選択学生  科目区分:専門科目臨地実習 
【授業の目的】
1.助産診断・技術学、地域母子保健および助産管理などの既習科目を統合させ、科学的根拠に基づいた助産技術を実践する能力を習得することを目的とする。

【授業の到達目標】
1.経腟分娩を10回程度介助できる。
2.助産過程を展開し、分娩経過の診断を的確に行える。
3.安全性と快適性に配慮した助産技術を提供できる。
4.異常分娩の介補や緊急への対応について説明できる。
5.帝王切開術の見学と術後の母子への支援を説明できる。
6.妊娠期の保健指導やバースプランの支援を理解し実施できる。
7.産褥期の母乳育児支援など多様なニーズに対応した母子保健サービスを提供できる。
8.医療チームの一員として総合的な助産援助を行える。
9.実践を通して、助産専門職としてのあり方を理解し、自己の課題を明確にできる。

【授業概要(キーワード)】
分娩介助、保健教育実践、助産診断能力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業では、助産診断・技術学、地域母子保健および助産管理などの既習科目を統合させ、科学的根拠に基づいた助産技術を実践することである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
助産技術学で行われるOSCEに合格した者が対象である。
総合病院産婦人科の施設において、助産学実習を行う。施設には1~2名の学生が配置される。
・日程
実習期間:5月22日~6月30日、8月29日~10月6日
10例程度の経腟分娩介助を行う。
分娩介助数によって実習施設の変更がある。
詳細は、別途指示する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各実習施設において、助産学実習を行う。
分娩介助1例ごとに指導者ならびに教員と振り返りを行い、次の分娩介助に進むこと。記録が後手後手にならないように、時間の使い方を工夫すること。
夜間・休日実習もあるので、体調管理に気を付けること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
助産過程の展開、助産技術の到達状況により、実習を中断する場合がある。そのため、事例の振り返りをしっかり行い、課題を持って実習に臨むこと。

【成績の評価】
・基準
分娩介助10例程度を満たすこと、実習内容、実習態度、実習記録に基づき総合的に評価する。
分娩介助は、段階的に評価する。そのため、各段階評価基準に達しない場合は、実習を中止する。
・方法
実習内容、実習態度、実習記録に基づき総合的に評価する。
分娩介助は、段階的に評価する。7月の中間評価で分娩介助技術、倫理的感応力が基準に達しない場合は、その時点で実習を中止することがある。

【テキスト・参考書】
(テキスト)
助産学講座5-8、医学書院
北川眞理子:今日の助産,南江堂
中井章人:CTGテキスト、MEDICAL VIEW
産婦人科診療ガイドライン産科編2020、日本産婦人科学会

【その他】
・学生へのメッセージ
助産学実習は、緊張を伴った長時間の実習となります。心身の健康管理をしっかりと行うこと。母子の安全と安楽な援助を提供するための助産診断能力が求められます。分娩介助一例一例の助産過程を振り返り、自己の課題を明確にしながら実習を進めてください。
・オフィス・アワー
授業時間外の質問などに答えるオフィスアワーは月曜日12:00~13:00。ただし、これに限らず在室しているときは随時対応します。

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