基礎化学は、2年次から化学系の分野で開講される物理化学および無機化学の基礎的事項を学ぶ。原子や化合物の構造、気体、液体、固体の性質、物理量や単位などを取り扱う量論について基礎的な知識を得ることを目的とする。

１）有効数字を理解し物理量と単位を関係づけることができる。
２）原子や化合物の構造の電子状態を含めて説明できるようになる。
３）化学量論の計算ができるようになる。
４）気体の状態方程式（完全気体，実在気体）を利用できるようになる。
５）溶液の濃度、浸透圧について理解し，計算できるようになる。
６）結晶構造を理解し面間隔を計算できるようになる。
７）酸と塩基，pHを理解し説明，計算できるようになる。

SI単位、有効数字、周期表、化学量論、化学結合、気体の状態方程式、濃度、浸透圧、結晶、酸と塩基、pH

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：76～100％

システム創成工学科の専門教育科目の専門科目に対応している。工学の基礎知識を身に付けるための科目

04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

この講義はテキストを使わず、WebClassの資料に沿って行う。授業で学んだ内容の理解を深めるため、授業中に演習を行う。

主要なテーマと順序は次のとおりだが，進行状況により内容を変更することがある。
第１回目 ガイダンス・有効数字
第２回目 物理量と単位・モルとアボガドロ定数
第３回目 元素記号・周期表・原子・分子・イオン
第４回目 放射線と放射能
第５回目 原子の構造
第６回目 分子・化学結合
第７回目 分子軌道
第８回目 中間試験とまとめ
第９回目 物質量・化学反応式・化学量論
第１０回目 気体の性質
第１１回目 臨界現象・溶液の濃度
第１２回目 溶液の性質
第１３回目 固体の性質
第１４回目 酸と塩基
第１５回目 期末試験とまとめ

WebClassに授業内容を示すので、授業前に目を通し、ノートにメモを取りながら講義を聴くこと。特に例題は授業中に理解できるよう、友達に聞いてもわからない場合は授業後に教員に質問すること。授業の最後に行う演習はできるだけ自分で考えて解くようにしよう。しかし、わからない場合は友達同士で相談してもよい。

WebClassの資料と講義中に取ったメモを見ながら、例題を自分でノートに解いて復習すること。演習は解答例を見ながら間違った箇所を理解しながら書き写すこと。

１）有効数字を理解し物理量と単位の関係がわかる。
２）原子や化合物の構造の電子状態を含めた理解度。
３）化学の量論関係の理解度。
４）気体の状態方程式（完全気体，実在気体）の理解。
５）気体、液体、固体の性質および状態変化の理解度。
６）結晶構造の理解度。
７）酸と塩基，pHの理解度。
上記１～７の達成を合格の基準とする。

毎週行う演習、中間試験、期末試験を総合して100点満点とし、60点以上を合格とする。

参考書
田中潔、荒井貞夫 著、フレンドリー物理化学、三協出版
千原秀昭、稲葉章 訳、アトキンス物理化学要論、東京化学同人
鵜沼英郎、尾形健明 著、理工系基礎レクチャー 無機化学、化学同人

この講義は、２年次から化学系の分野で開講される物理化学および無機化学の基礎的事項を学ぶものであるが、物理・情報系に進む学生にとっても化学の基礎知識を得る貴重な時間となる。不必要と考えないで復習を怠らず、自分のものにして下さい。

質問がある場合は，授業終了後に直接問い合わせるか、演習問題の最後に記すか、WebClassのメッセージ機能を活用して下さい。