【授業の目的】
設計製図を行うためのCAD・BIMの扱い方と、数値計算を行うためのプログラミング方法についての演習を行います。 BIM( Building Information Modeling )は建築の3Dモデルを作成した上で、材料や管理情報等の属性データを追加し、企画・設計・施工・維持管理までデータを活用できるものです。また、これらの建築情報を活用した設計や構造解析や環境のシュミレーションにはプログラミングの知識が必要となります。授業では、社会における実務でCADを用いた製図技術が必要であることを踏まえ、2D?CADおよびBIMの基礎を習得し、実践で役立つ技術を身に付けます。 また、建築設計や構造の解析で用いられるような、簡単な数値計算を行うためのプログラミング技術の習得を目指します。"
【授業の到達目標】
・CAD・BIMを用いた製図技術を身に付ける ・簡単な数値計算のプログラムを自ら作成できる
【授業概要(キーワード)】
CAD、BIM、製図、プログラミング
【科目の位置付け】
1~2年生の設計製図科目に関連して、図面を書くためのCAD・BIM技術を身につける科目である。 一級・二級建築士受験資格のための選択科目。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
前半はCADおよびBIMの基本操作を習得し、2D-CADによる建築設計図面の作成と、3D-CAD・BIMによるモデリングをおこないます。後半はプログラミング言語を用いて、CADおよびBIMでつくられたデータ・モデルを活用できるように、四則演算から複雑な演算までをPythonで記述する方法を学習します。
・日程
1:ガイダンス・CAD・BIMの基礎 作図準備 2:2D-CADによる作図(1)基本操作・設定 躯体作成 3:2D-CADによる作図(2)建具・設備配置 4:2D-CADによる作図(3)家具・図面の印刷 5:3D-CAD・BIMの基礎 作図準備 6:3D-CAD・BIMによる作図(1)基本操作・設定 7:3D-CAD・BIMによる作図(2)モデリング 8:3D-CAD・BIMによる作図(3)3Dモデルから2Dへの書き出し 9:設計プログラミング(1)CADによるプログラミングの活用方法(Revit、DYNAMO) 10:設計プログラミング(2)図形・線分等をプロットするために必要な演算方法 11:設計プログラミング(3)図形データの読み込み、書き出し方法 12:設計プログラミング(4)データ出力の際に用いる条件分岐 13:設計プログラミング(5)注釈・図名描画に必要な文字列の作成方法 14:設計プログラミング(6)色の操作 15:設計プログラミング(7)これまでの復習と応用
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
前回の講義の内容を使って講義は進行していくので、復習を必ずすること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考書やインターネットなどを活用し、講義で習った部分、今後習う部分を調べ、予習、復習を行うこと。
【成績の評価】
・基準
講義ごとの演習40%、中間レポート30%、期末レポート30%で評価します。
・方法
講義ごとの演習、レポートの内容で成績を評価します。
【テキスト・参考書】
Autodesk Revit公式トレーニングガイド 第2版、日経BP
【その他】
・学生へのメッセージ
理解できなかった部分を残すことがないよう、積極的に質問するようにしてください。
・オフィス・アワー
質問がある場合は随時受け付けるので、メールで事前に連絡すること。
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