卒業研究
 Research for Graduation Thesis
 担当教員:三辻 和弥(MITSUJI Kazuya),建築・デザイン学科教員(Faculty of Department of Architecture, Building Science and Design)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:4年  開講学期:集中  単位数:10単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
3年次までに学習した建築・デザインに関する知識に基づき,研究および設計,制作テーマに取り組み,建築・デザインについて総合的に学ぶ。
研究室に所属して教員の指導の下,研究テーマの設定,既往の研究の調査方法,研究手法やの選択,研究の実施,結果の観察方法やまとめ方,卒業論文の執筆,プレゼンテーションにいたるまで,研究・設計・制作に関する基本から応用を学ぶ。

【授業の到達目標】
1. 自らが取り組む研究・設計・制作テーマを立て,既往の研究について調査し,関連する資料を収集できること。
2. 課題を進めるにあたって適切な手法を選択できること。
3. 研究実施するにあたり,必要な実験・観測装置やソフトウエア,制作道具・機械を正しく操作できること。
4. 研究・設計・制作の社会的・工学的背景を理解し,問題解決のための有効な提案を行えること。
5. 調査・実験・観測・数値解析・設計・制作等で得られた結果から,新しい知見を見いだし,論理的に結論に導く過程を経て卒業論文・設計・制作を完成させられること。

【授業概要(キーワード)】
都市・建築,デザイン,研究,設計,制作,実験・観測・調査・解析,論文

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
建築・デザイン学科において,専門分野における課題を発見する能力,研究・設計・制作を計画し遂行する能力,グループ活動を円滑にするコミュニケーション能力,長期間継続して課題に取り組む自主的学習能力,建築・デザイン分野の専門に関する基礎的能力,建築設計に関する基礎的能力,技術者倫理を養成する必修科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
05.ジェンダー平等を実現しよう
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を

【授業計画】
・授業の方法
研究室に配属され卒業研究着手を認められた者は,教員の指導の下,調査・実験・観測・数値解析・設計・制作などを行い,研究・設計・制作いずれかの形式で成果を卒業論文としてまとめる。
・日程
配属された研究室において教員の指導の下,卒業研究テーマ遂を決定し,研究を進める上で必要な調査・実験・観測・数値解析・設計・制作などの課題に取り組む.
11月に中間審査会を行い,進捗状況を確認する。2月に最終審査会を行い,発表・質疑・応答を通して成果を報告する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
卒業研究では,自らが設定した研究・設計・制作テーマについて,課題に関連する既往の研究や関連分野の状況を積極的に調査し,研究手法について吟味して設定し,調査・実験・観測・数値解析・設計・制作等を実施する。正解のない課題に対して自らの哲学を持って取り組み,実施した検討のなかでの結論をまとめる。常に問題意識を持って課題に取り組むことが重要である。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
調査・実験・観測・数値解析・設計・制作等に取り掛かる際には,教員や大学院生など研究室のスタッフと事前に内容を十分に議論・検討し,計画的に遂行できるよう準備する。

【成績の評価】
・基準
(1) 研究・設計・制作の目的を適切に立てられているか。
(2) 文献調査等,既往の研究について十分に調査し,設定した課題が現在の社会や工学の状況に照らして意味のあるものとなっているか。
(3) 研究・設計・制作の手法が適切なものか。
(4) 結果に対する考察が適切で,結論に導く過程において論理的な展開がなされているか。
(5) 卒業論文または卒業設計・制作として十分な内容が完成しているか。
(6) 中間審査会、最終審査会でのプレゼンテーションは研究・設計・制作の成果を伝え,審査会参加者からの質疑・応答に耐えるに十分なものであるか。
・方法
上記評価基準に従って指導教員が総合的に評価する。中間審査会および最終審査会においては,指導教員以外の教員からも評価を受ける。100点を満点とし,60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
各指導教員から指示に基づいて自ら参考資料を収集する。

【その他】
・学生へのメッセージ
卒業研究は正解のない問題への取り組みです。自主的に調査を行ったり,研究・設計・制作に関する作業に取り組んだりする過程において,知識を広げたり,思考を深めたり,他者とのコミュニケーションを学んだりすることを意識してください。
大学院に進学する場合は,その先の修士研究への進展についても検討してください。

最先端の理論や技術に触れたり,大学と社会との関わりなどを学ぶ絶好の機会である.受身にならずに積極的に行動し,自分のアイデアを表明すること.不規則な生活にならないよう,生活にリズムを作って1年間の卒業研究に望むこと.
本発表会の約1週間前に,A4 2ページの前刷原稿を作成すること.前刷原稿には,必ず英文アブストラクトを150語程度で記載し,日本機械学会講演会予稿集準拠のキーワードを3~5語記載すること.図表のキャプションは英語で記載することが義務付けられている.
・オフィス・アワー
各研究室の指導教員と相談のこと。指導教員以外の教員への相談は事前に連絡すること。

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