果樹園芸学
 Pomology
 担当教員:平 智(TAIRA Satoshi)、池田和生(IKEDA Kazuo)、渋谷知暉(SHIBUYA Tomoki)

 担当教員の所属:農学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年  開講学期:前期   単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:地域創生プログラム  科目区分:選択必修科目 
【授業の目的】
果樹園芸学における基本的な事項を理解するとともに、同専門分野における基礎的な知識の習得を目的とします。

【授業の到達目標】
果樹園芸学は、果樹の種類・品種の選択に始まり、栽培適地の選定、苗木の繁殖・育成、栽植、栽培管理、収穫を経て、輸送・流通・貯蔵などのポストハーベストの過程に至るまでの幅広い分野を包含しています。
本講義では、
(1)これらの基礎的な知識について体系的に理解できること【知識・理解】
(2)基本的な事項に加えて、最新の研究によって得られた知見にもふれ、専門分野の研究の現状が認識できること【知識・理解】
が到達目標です。

【授業概要(キーワード)】
果樹の種類、安定生産、結実生理、果実の品質

【科目の位置付け】
2年後期の「園芸学の基礎」に引き続いて、果樹園芸学分野をより詳しく体系的に講義します。この授業は、食料、生命、環境科学についての強い好奇心と探求心を養うために開講されるものです。(農学部食料生命環境学科のディプロマ・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
この授業は面接授業で行います。教科書を使用しますが、必要に応じて資料プリントも配布しながら講義します。
・日程
1.ガイダンス-講義の内容と進め方-
2.果樹園芸の起源と特徴
3.果樹の種類・品種
4.果樹の育種
5.果樹栽培の適地と開園
6.果樹の成長と生産力
7.枝・葉の成長と樹勢
8.前半のまとめと試験
9.花芽形成と開花・結実
10.果実の発育と成熟
11.収穫後の果実の取り扱い
12.施肥と土壌管理
13.生理障害、自然災害、病害虫の防除
14.整枝・せん定
15.後半のまとめと試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各教員の講義内容について、教科書と資料プリントを参照し、自分なりにノートを取りながら受講してほしいと思います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
基本的には教科書の内容に従って講義を進めます。該当箇所の予習と復習は講義内容の理解をさらに深めてくれるはずです。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標に示した果樹園芸にかかわる基本的な事項および専門用語等が適切に説明できることを総合的に判断し、合格の基準とします。
・方法
授業への積極的な参加の状況と2回(中間・期末)の試験(またはレポート)の成績によって総合的に判断します。

【テキスト・参考書】
・テキスト:「果樹園芸学の基礎」 伴野 潔・山田 寿・平 智著 農文協 (2013) 4,000円+税
・参考書:「果樹園芸学」米森敬三ほか著 朝倉書店 (2014) 3,800円+税、「新版果樹栽培の基礎」杉浦 明編著 農文協 (2004) 1,950円、「園芸利用学」山内直樹・今堀義洋編 文永堂出版(2021)4,840円

【その他】
・学生へのメッセージ
果樹園芸学も農学の他の分野と同様、多くの関連分野の知識に基礎をおいて成り立っています。それらの知識も十分身につけてもらいたいと願っています。果樹園芸に興味ある人は、ぜひ受講してください。
・オフィス・アワー
原則として、毎週火曜日16:10~17:00に対応します。講義内容についての質問等あれば連絡ください(平)。随時対応しますのでメール等で連絡ください(池田)。

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