生活の基礎
 Fundamental Learning of "Living Environment Studies"
 担当教員:坂本 明美(SAKAMOTO Akemi)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
・「生活科」の特徴、「生活科」という教科の意義を理解することを目的とする。
・『小学校学習指導要領解説 生活編』のポイントについて理解することを目的とする。
・「生活科」における活動や体験を通した学びの意義、教師の役割、「生活科」と学級活動との関連、幼小接続、スタートカリキュラムなどについて、理解を深めることを目的とする。

【授業の到達目標】
〇「生活科」という教科が誕生した意義、『学習指導要領』のポイント、「生活科」の特徴、幼小接続、スタートカリキュラムについて、理解することができる。【知識・理解】
〇「生活科」における活動や体験を通した学びの意義について考察することができる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
活動、体験、気付き、学級活動、幼小接続、スタートカリキュラム、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この授業は、生活科という教科に関する基礎的な内容を学ぶとともに、生活科の単元を実践してみることを通して、生活科の授業のポイントや教師の役割について考察するものである。

【授業計画】
・授業の方法
○講義と演習的な実践を混合しながら進めます。
○演習的な実践として、子どもの視点と教師の視点の両方をもって、実際にグループで「町たんけん」を行います。また、「町たんけん」の単元で指導案も作成していただきます。(対面授業が可能な場合)
〇コロナ禍で対面授業が難しい場合は、「町たんけん」は実施せず、「動くおもちゃ」の製作活動に切り替えます。
○「飼育・栽培」活動については、クイズの問題作成と「クイズ大会」を通して、動植物の特徴や、「飼育・栽培」のポイントなどについて学び合います。
・日程
第1回 ガイダンス、「生活科」の思い出の交流
第2回 「生活科」の誕生の背景、「生活科」の新設から今日に至るまで~『学習指導要領』の改訂~、『学習指導要領解説』生活科の目標、「生活科」と学級活動との関係
第3回 『学習指導要領解説』の≪教科目標の趣旨≫、内容の構成、
     幼小接続と「学校たんけん」
第4回 ・『学習指導要領解説』の≪「知識及び技能の基礎」に関する目標≫
    ・活動や体験を通した学び ~「町たんけん」の指導案作成と実践計画(1)~
第5回 『学習指導要領解説』の≪「思考力、判断力、表現力等の基礎」に関する目標≫、
    ・活動や体験を通した学び ~「町たんけん」の指導案作成と実践計画計画(2)~
第6回 活動や体験を通した学び ~「町たんけん」の実践(学外へ)~
第7回 ・『学習指導要領解説』の≪「学びに向かう力、人間性等」に関する目標≫、
    ・活動や体験を通した学び ~「町たんけん」のふりかえり、発表の準備~
第8回 伝え合い交流する活動 ~「町たんけん」の発表の準備~
第9回 伝え合い交流する活動 ~「町たんけん」の発表(前半)~
第10回 伝え合い交流する活動 ~「町たんけん」の発表(後半)~
第11回 伝え合い交流する活動 ~「町たんけん」のふりかえり/「飼育・栽培」活動について~
第12回 「飼育・栽培」活動について ~クイズの問題作り~
第13回 生活科の実践(附属小学校の一人目の先生による授業)
第14回 「飼育・栽培」活動について ~クイズ大会~
第15回 生活科の実践(附属小学校の二人目の先生による授業)
※飽くまでもすべて対面授業で行う場合のシラバスです。オンライン授業を実施せざるを得なくなった場合や、状況に応じて、「町たんけん」の単元を中止し、代わりに「動くおもちゃ」という単元に変更することがあります。(ここ数年間、「町たんけん」を実施していません。)
※ 附属小学校の先生方のご都合を優先するため、上記の順番が変更になる可能性があります。
※「生活科」の内容(8)「生活や出来事の交流」の実践として、さらに「生活科」と学級活動との関連についても考察するため、毎回、授業の冒頭において、「ふれあいのコーナー」として、受講生に数人ずつ自由なテーマでスピーチをしてもらい、交流をしてもらいます。前期で全員に発表してもらえなかった場合、未発表の方には、後期の「初等教科教育法(生活)」で発表していただきます。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
「ふれあいのコーナー」で全員必ず一回は発表していただきますので、事前に準備をしておいてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
『学習指導要領解説 生活編』は必読書です。授業中にすべてをじっくり読む時間がありませんので、時間外学習として、各自で何度も読んでください。

【成績の評価】
・基準
「生活科」における活動や体験を通した学びの意義について考察しながら、授業での活動に積極的に参加できていることが、合格の基準です。
・方法
三分の二以上の回数、授業に出席していることを前提に、次のように評価します。Webクラスに提出していただく課題 4~5種類(小計 70%)
附属小学校の先生方(2名)の講義についての感想(15×2 小計 30%)

【テキスト・参考書】
【テキスト】文部科学省『小学校学習指導要領解説 生活編』最新版
【参考書】適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
・学内の感染対策の状況と、受講生の受講状況をみながら、Zoomによるオンライン授業か、対面授業か、判断させていただきます。
・毎回、Webクラスで出席のチェックをお願いします。
・Webクラスに必ず登録をお願いします。
・やむを得ない事情で欠席される(された)場合は、「欠席届」を提出してください。
・オフィス・アワー
授業に関する質問は、各回の授業終了後に受け付けます。Zoomの場合は、そのまま残って質問してください。教室でも受け付けます。

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