【授業の目的】
中世和歌の特質を、和歌文学史からの観点をも活かす形で『新古今和歌集』の和歌を対象として理解する。
【授業の到達目標】
1 『新古今集』に代表される中世和歌とは何かを、理解できるようになる。 2 三大歌風の『万葉・古今・新古今』それぞれの歌風を理解できるようになる。 3 主要作者の代表作の、特徴的技法・和歌の表現世界等について、理解できるようになる。 4 和歌文学の基本資料『新編国歌大観』などの資料を使いこなせるようになる。
【授業概要(キーワード)】
新古今集 三大歌風 中世和歌 和歌文学史
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
教員免許状(国語)取得のための選択科目 教科に関する科目(国語)
【授業計画】
・授業の方法
一人2首ずつを担当し、和歌についての表現の特質の解説、作者の略伝、和歌の口語訳を行い、質疑応答を行う。なお、万葉集、八代集についても発表する。
・日程
第1回:オリエンテーション(担当和歌、発表順、万葉から新古今までの和歌史) 第2~14回:新古今集の和歌を担当の和歌について調査し、発表、質疑応答。 第15回:まとめ・新古今以降の和歌史。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
担当する和歌について表現技巧(和歌の修辞)や作者について調査・解説し、口語訳をつける。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
和歌の文学史的な知識、及び中世初期の政治史を概論書などで理解しておくと、授業がより楽しいものになる。
【成績の評価】
・基準
1 中世和歌の特質、三大歌風について理解できたか。 2 和歌の口語訳ができたか。 3 基本的な資料を使うことができたか。
・方法
演習時の発表内容と発表資料(7割)と演習時の質問(3割)で評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:使用しない。 参考書:『新古今和歌集全評釈』(講談社・久保田淳)など、多数あるので、授業時に参考文献一覧を配布。
【その他】
・学生へのメッセージ
新古今集には、万葉・古今の歌人の和歌も多いので、和歌文学史としての側面にも触れるので、高校時代の参考書なども活用したほうがよい。
・オフィス・アワー
木曜14:00〜17:00。山﨑研究室。面談希望の場合はできるだけ事前に連絡してください。連絡先は授業でお知らせします。
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