【授業の目的】
本授業では古代ギリシア・ローマ世界について、その成立・発展・衰退(変質)を軸として学んでいく。具体的には、ポリスが成立する以前のギリシア世界からローマに支配されるまでのギリシア史と、都市ローマの建設から西ローマ帝国滅亡までのローマ史を概観する。その際、各時代の社会的・文化的側面についても学ぶことで、当時の人々の生活について知ると同時に、それらが時代の変化といかなる形でかかわっていたのかを理解していく。
【授業の到達目標】
古代ギリシア・ローマの歴史について、社会的・文化的側面をふまえつつ理解し、史料に基づいて説明することができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
ヨーロッパ史,古代史,都市国家,帝国
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、古代ヨーロッパ史に関して専門的に学んだ内容を基盤とし、さらに、幅広い分野の知識や技能を活用しながら地域の教育及び文化創生に関する課題の解決に取り組むための科目です(地域教育文化学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
原則対面で行うが、オンデマンド形式で行う場合もある。 また講義形式で行うが、コメントシートをもとに毎回授業内で質疑応答の時間をとる。
・日程
第1回 古代から現代にいたるギリシア通史概観 第2回 エーゲ海文明と暗黒時代 第3回 前8世紀のルネサンスと植民活動 第4回 ポリスの構成員たちとアテナイ民主政 第5回 戦争と宗教 第6回 マケドニアの台頭とアレクサンドロス 第7回 ヘレニズム期のポリスと諸王朝 第8回 近現代における表象としての「ローマ」 第9回 ローマの拡大 第10回 共和政期の国制と内乱の一世紀 第11回 元首政期の国制と属州統治 第12回 テトラルキアと東西分裂 第13回 帝政期の法と経済 第14回 ローマ世界と宗教 第15回 古代末期
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回コメントシートに講義内容に関する感想や質問を記入すること。また、関心を持ったテーマについては自ら積極的に調べること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業内で紹介する参考文献を中心に、ヨーロッパ史に関する書物をできるだけ多く読むこと。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した2つの目標に対応し、下記の2つの条件を満たすことを合格の基準とします。 1)古代ヨーロッパ史の流れについて説明できる。 2)古代ヨーロッパ史を理解するための重要なテーマについて史料に基づきながら説明できる。
・方法
毎回のコメント内容(20%)と期末レポート(80%)によって評価する。
【テキスト・参考書】
各回の授業でレジュメを配付する。 (参考書) 金澤周作監修『論点・西洋史学』ミネルヴァ書房、2020 年 周藤芳幸・村田奈々子『ギリシアを知る事典』東京堂出版、2000年 長谷川岳男・樋脇博敏『古代ローマを知る事典』東京堂出版、2004 年 服部良久ほか編『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』ミネルヴァ書房、2006年
【その他】
・学生へのメッセージ
古代ギリシア・ローマ世界について学ぶことは、現代世界をよりよく理解することにつながります。古代ヨーロッパ史について高校で全く学ばなかったという方も積極的に履修してください。
・オフィス・アワー
月曜日 13:00~14:40 杉本研究室 ※上記時間外においても相談を受け付けますが、その場合は事前に連絡してください。連絡先は初回授業時にお知らせします。
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