心理学統計法
 Statistical Methods of Psychology
 担当教員:浦野 由平(URANO Yuhei)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
心理学的研究で使用される各種の統計法について概説し,データ処理の実際を通して学ぶ。

【授業の到達目標】
到達目標は,以下のとおりである。

(1)心理学において統計が用いられる意義を理解できる。
(2)具体的な統計法の利用について,データの特徴に応じて理解できる。
(3)統計法を用いてデータ処理を実行し,解釈できる。

【授業概要(キーワード)】
心理統計,t検定,分散分析,回帰分析,因子分析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
文化創生コース心身健康支援プログラムの学生が,この授業により,心理学的研究法における統計の基礎を理解し,これからの研究に役立てようとする態度を身につける。なお,本科目は,心身の健康に関する地域課題解決の実践力を身につけるための科目であり,公認心理師の受験資格に関わる科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
統計的方法について解説し,模擬データで具体的に学ぶ。毎回,授業の最後に課題に取り組む時間を設け,次回授業時に課題解説と質疑応答を行う。
・日程
(順番が入れ替わったり,内容量によっては次回授業に持ち越すこともあります)
第1回 心理学研究における統計の意義
第2回 データの測定とバイアス,変数と尺度水準
第3回 要約統計量
第4回 2変数間の関係の記述①:散布図,共分散,相関係数
第5回 2変数間の関係の記述②:順位相関係数,クロス集計表,連関係数
第6回 偏相関と回帰分析
第7回 母集団と標本
第8回 統計的推定
第9回 統計的検定
第10回 対応のあるt検定
第11回 対応のないt検定
第12回 1要因分散分析
第13回 2要因分散分析
第14回 ノンパラメトリック検定
第15回 まとめと試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回出席し,各種統計の利用方法について理解し,正しく利用できるようになることが求められる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義資料や参考書として示す文献を授業前後に読み,心理統計のイメージを形成すること。また,授業後は,重要なポイントを整理すること。

【成績の評価】
・基準
心理学において統計が用いられる意義を適切に理解し,具体的な統計法をデータの特徴に応じて適用できることが合格の基準である。
・方法
期末試験(70%)と授業参加点(30%)により成績評価を行う。なお,授業参加点は,各授業における課題の取り組み状況及び出席(カードリーダーで確認)により評価する。なお,授業の欠席及び課題の未提出が5回以上あった場合,あるいは試験が未受験の場合は不合格とする。

【テキスト・参考書】
以下,参考書の一部。そのほかは適宜紹介する。

・山田剛史・村井潤一郎(2004)よく分かる心理統計 ミネルヴァ書房
・吉田寿夫(1998)本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本 北大路書房
・清水裕士(2021)心理学統計法 放送大学教育振興会
・石井秀宗・滝沢龍(2021)公認心理師カリキュラム準拠 臨床統計学 [心理学統計法・心理学研究法] 医歯薬出版
・南風原朝和(2002)心理統計学の基礎ー統合的理解のために 有斐閣アルマ

【その他】
・学生へのメッセージ
この科目を履修するには、前期に「心理学概論」の単位を取得していることが必須条件である。その上で、主体的な参加が求められる。この授業を受講することにより、2年次以降の学びの基盤をつくることになる。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問がある場合には,授業後に直接お声かけいただくか,メールにてお問い合わせください(WebClass上のメールサーバーを介して行ってください)。

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