表象文化特殊講義b
 Topics on Representational Culture (b)
 担当教員:大久保 清朗(OOKUBO Kiyoaki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):2019年、2021に担当

 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
表象文化論に必要とされる理論を基礎的に学びつつ、様々な文化事象を分析する。古典とされる文学テクストから現代の映画や漫画などをとりあげつつ、そうした文化の「歴史」の成立条件についても考察する。
今回は「メロドラマ」について考えてみる。メロドラマは19世紀ヨーロッパに隆盛した演劇ジャンルだが、現在では、小説や映画を始めとして広範な物語ジャンルにおいて広く見出される表現様式である。メロドラマ映画をとおして、映画史をもう一度読み直していく。

【授業の到達目標】
写真やイラスト、文字テキストなどに見られるさまざまな視覚・聴覚イメージを「表象文化」として解読するための基礎力を身につけ、自分なりの作品アプローチを考えることができるようになります。

【授業概要(キーワード)】
映画 身体 精神 身振り ジェンダー 漫画 音楽 映像 表象 記号 (ポスト)構造主義

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この科目は人文社会科学部の科目として、メロドラマをめぐる諸問題を通して、世界から地域に至るまでの様々なレベルの文化や社会制度に関して学び、現代的市民としての領域横断的な教養及び他者(異文化)を受容する能力を身につけます(DP3(1))。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
基本的にレジュメを配布し、スライドを見ながら講義をします。
・日程
1.ガイダンス
2.メロドラマとは何か?
3.メロドラマの歴史
4.悲劇とメロドラマ
5.ファミリー・メロドラマ
6.まとめ

※進捗状況・理解度により一部内容・順序を変更する場合があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
ノートを取り、紹介された映画、文献などは「自分で見て」「自分で読んで」ください。解説書なども紹介しますが、難解な(と思われる)文章や映像も恐れずに取り組んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
今回の議論が現在(公開中あるいは近日の上映)で応用できるかどうかも考えつつ講義に取り組んでほしいと思います。

【成績の評価】
・基準
授業へのと参加意欲。期末レポートによって評価します。
(1)授業で扱った、表象文化論において必要な知識(用語、概念)を理解することができる
(2)習得した知識をもとに、自分の知っている具体的な作品に応用し、単なる印象ではない批評的視点に立って論理的な叙述を行うことができる
・方法
・平常点(40%)
・期末レポート(60%)

【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しません。配布資料を使って話を進めます。参考書については、講義内で随時紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
貪欲に関心を広げてください。自分の関心を広げるということは、それまでの関心の外にあるものに手を伸ばすことです。難解なものを恐れて、自分の今ある関心のなかに閉じこもるのでなく、つねに挑戦する心を忘れずに果敢に作品を見てください。
・オフィス・アワー
火曜日 5/6校時
それ以外の時間は要アポイントメント

11022048-2023-31-12126