中小企業論演習
 Seminar in Small Business
 担当教員:吉原 元子(YOSHIWARA Motoko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期・後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中小企業は私たちの生活にとても身近であり、地域経済の担い手として重要な存在です。本演習は、中小企業が経済に対してどのような役割を果たしているのか、中小企業の経営上の特徴および課題は何なのかについて、その実態から考察します。この演習では文献調査とフィールドワーク(中小企業に訪問調査する)を通じて、中小企業の経営を分析し、政策的インプリケーションを得ることを目的とします。

【授業の到達目標】
(1)中小企業の経営上の特徴や地域との関係を理解し、論理的に記述することができる。(知識・理解)
(2)文献調査やフィールドワーク等を通じて研究に必要な資料やデータを集め、分析することができる。(技能)
(3)周囲と協力して、フィールドワークの準備から実施まで行うことができる。(態度・習慣)

【授業概要(キーワード)】
中小企業、経営、地域経済、フィールドワーク

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は経済・経営分野の高度な専門知を獲得し、論理的な思考力と統計・資料に基づく分析力を養う目的で編成される科目です(人文社会科学部経済・マネジメントコースのカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1)中小企業経営に関するテキストを輪読します。毎回担当者を決めて、テキストの要約と論点を報告してもらい、それに対するディスカッションを行います。
2)フィールドワーク(中小企業へのインタビュー)を実施します。フィールドワークの計画、準備、実施は受講者が主体的に行い、終了後にはレポートを作成します。どのような企業にいつ訪問するかは相談のうえ決定します。
3)4年生は卒論を執筆するための指導をします。
・日程
前期
1. オリエンテーション
2〜9. 中小企業に関するテキストの輪読、ディスカッション
10〜14. フィールドワークの企画、準備、実施
15. まとめ 
後期
16. オリエンテーション
17〜22. 中小企業に関するテキストの輪読、ディスカッション
23〜27. フィールドワークの企画、準備、実施
28〜29. 卒業論文報告、次年度のテーマ検討
30. まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキストを読むことに加え、普段から中小企業の動向に注意を向けて問題意識をもつこと、議論やフィールドワークに積極的に参加して知識を結び付けていくことが大切です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 本授業科目では以下の課題等を課します。単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。
1)準備学修に必要な学修時間の目安は、3時間/週です。
2)(予習)報告の担当者がレジュメ等を準備するのはもちろんのこと、担当でない者もテキストを読み込んで疑問点を明確にしておいてください。
3)(復習)演習時間やフィールドワークの中で得られた知識は、卒論作成に活用できるよう記録し、整理しておいてください。

【成績の評価】
・基準
演習内での報告とディスカッション、フィールドワークへの参加状況から、知識の習得度合い、理解の度合い、主体的な参加の度合い、汎用的技能の修得の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。
以下の通り、授業の到達目標で示した項目を満たしていることが合格の基準です。
(1)中小企業の経営上の特徴や地域との関係を理解し、論理的に記述および発表することができる。
(2)文献調査やフィールドワーク等を通じて資料やデータを集めて分析し、レポートとしてまとめることができる。
(3)周囲と協力して、フィールドワークの準備から実施まで行うことができる。
・方法
以下の合計点をもって評価します。
1)演習内での報告・ディスカッションへの参加状況(50%)
2)フィールドワークへの参加状況(50%)


【テキスト・参考書】
テキストは受講者と相談のうえ決定します。
参考書は以下の通りです。
・中小企業庁編『中小企業白書』各年版(中小企業庁のウェブサイトから閲覧できます)。
・関智宏編『よくわかる中小企業』ミネルヴァ書房、2020年。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業への積極的な参加を期待します。中小企業論(a・b)ほか経営学に関連する講義を並行して履修することが望ましいです。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、人文社会科学部1号館3階吉原研究室にて、金曜日12:30~14:30の間に設けます。 上記の時間以外でも在室時は質問などに対応します。

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