【授業の目的】
この実習では、山形県および近県の歴史的文物を調べ、その文物の来歴、発見から保管・展示に至る過程、研究成果や地域における評価などを明らかにした上で、今後その文物を博物館や地域でいかに利活用できるかを考えます。
【授業の到達目標】
(1)地域の歴史的文物を、日本の歴史・文化、東アジアの歴史・文化と比較することでより深く理解できるようになる。 (2)博物館や地域に保管されている文化財の歴史や価値を協力して調べ、その成果を一般にわかりやすく発表できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
博物館,文化財,比較史,成果発表,学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、地域に残る文化財を学生同士が協力して調査し、その歴史的価値を一般にわかりやすく発表することを通じて、現代的な課題、特に地域の課題に関して関心を持ち、課題解決のために様々な立場の人々と意見を交換しつつ構想にまとめ、これを実行することができる能力を養うことを目的とする学部共通科目(実践科目)です(人文社会科学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
ガイダンスと事前学習を前期中(5-7月)に行い、8-9月に現地調査を行う。その調査結果を山形中心市街地で開催される「ななはく!」にて一般に向けて発表する。 原則対面で行うが、一部オンライン(zoom, オンデマンド)を併用する場合がある。
・日程
・ガイダンス:前期(5月頃)を予定。掲示などで告知する。 ・事前学習:5-7月、3回程度を予定。基礎知識を学んだ上で、学生を複数のグループに分け、現地調査に向けた計画の立案や準備を進める。 ・現地調査:8-9月、山形県および近県の博物館(山形県立博物館、米沢上杉博物館、東北歴史博物館など)・自治体で実際に調査を行う。その後はグループで追加調査を行う。 ・成果報告会:調査結果をグループで発表し皆で議論した後、9月開催の「ななはく!」の学生報告会にて発表を行う。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学生が主体的に授業に取り組むことが求められる。講義時間だけなく、自分で参考資料を調べ、まとめることが必要である。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
単位制度の実質化のため、以下の点に留意して授業外における予習・復習等の自主的な学修に取り組むこと。 1)準備学修に必要な学修時間の目安は 3時間/週 である。 ※大学設置基準で、1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められている。 2)現地調査に赴く前の下調べが重要となる。日頃から、博物館の由来や所蔵品の特徴、企画展の日程・内容などを調べておく。 3)調査・発表にあたってはグループで活動を行うため、協調性が求められる。グループ内での情報共有は密に行うこと。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、①歴史・文化の地域比較が適切にできるようになったか、②独自に博物館・文化財などを調査しその成果を発表できるようになったかを、事前学習・現地調査における受講姿勢、成果報告会での発表内容により判定する。
・方法
事前学習・現地調査における受講姿勢(60%)、成果報告会での発表内容(40%)から評価する。基本的にグループ単位で評価を行うが、学生それぞれの参加姿勢に応じて個人単位で加点・減点を行う。
【テキスト・参考書】
各地の博物館のカタログが主な参考資料となる。詳しくは事前学習時に伝える。
【その他】
・学生へのメッセージ
博物館や自治体までの交通費・滞在費は自己負担になります。博物館や自治体との関係で、土日に実習を行うことがあります。 成果発表を行う「ななはく!」については、下記のウェブサイトを参照してください。 https://cherry.yum-archives.net/nanahaku/
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を、以下の時間を設けます。 佐藤研究室(人文棟1号館4階):火曜日 12時30分~14時30分 中村研究室(人文棟1号館4階):水曜日 13時00分~14時30分 小幡研究室(人文棟1号館4階):月曜日 11時30分~13時30分
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