本授業では，「グローバル・プロブレマティーク」という共通の枠組みの中で，各クラスで指定されたテーマに沿って授業を進める。このクラス（基礎演習ｄ）のテーマは「SDGs時代における国際人権保障のあり方について考える」である。このテーマに取り組むことにより，グローバル社会に柔軟に適応できる思考力と判断力を身につけることを目的とする。

この演習を履修した学生は，
１） 国際人権保障にかかわる国際連合や国際法の基本的仕組み，国際人権の内容について，自分の言葉で説明できるようになる。
２） 演習に関連するテーマについて資料を収集し，的確に分析し，効果的に報告することができるようになる。
３） 演習で学んだ基礎的手法に基づいて，他者との議論を通じて自分の考えをまとめ，論理的，説得的に主張することができるようになる。

国際人権，国際連合，国際法，世界人権宣言，人権条約など，学生主体型授業

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％
B-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。：1～25％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：1～25％
B-3．習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。：1～25％

この授業は，グローバル社会に柔軟に適応できる思考力と判断力を涵養するために編成された課題解決型の実践科目である（グローバル・スタディーズコースのカリキュラム・ポリシー）。

05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

各クラスで指定されたテーマにしたがって，演習形式で授業を進める。また，個人発表やクラス討論の作法，調査のやり方，レポートの書き方など，GSコースにおける学問の基礎的手法についても，合わせて学ぶ。

第1回 ガイダンス
第2回　SDGsと人権
第3回～第8回 各テーマの報告・討論：第1ラウンド
第9回～第14回 各テーマの報告・討論：第2ラウンド
第15回 全体のまとめ

報告とクラス全体での討論が中心となるので，受講者は自ら進んで積極的に発言しなければならない。各回に少なくとも一度は発言することを目指すこと。

報告の担当でなくとも，質問やコメントをするためにあらかじめ文献をきちんと読み，課題に取り組む。【予習】
演習で出てきた議論について，関連する文献を収集・分析して，自分の知識を補完しておく。【復習】

演習における報告や討論，課題の提出を課して，知識の習得，理解の度合い，汎用的技能（論理的思考力，文章表現力），参加の度合いについて総合的に評価する。具体的には，次のような点が合格の基準となる。①国際人権保障にかかわる国際連合や国際法の基本的仕組みや国際人権の内容について，自分の言葉で説明できるか。②演習に関連するテーマについて的確な資料・収集・分析し，効果的に報告（レポートを含む）できているか。③演習に関連するテーマについて積極的に取組み，他者との議論を通じて自分の考えをまとめ，論理的，説得的に主張する力を身につけているか。

演習における報告・積極的な討論への参加（50％），毎回提出の課題・レポート（50％）
ただし，３回をこえて無断に欠席した場合には評価の対象としない。

テキスト：横田洋三編『新国際人権入門―SDGs時代における展開』（法律文化社，2021年）
その他は，授業において適宜紹介する。

・グローバル・プロブレマティーク基礎演習は指定クラス制となっており，受講者の側でクラスを選択することはできません。クラス分けは，学期の初めに掲示します。
・GS基礎演習はGSコース学生のみを対象とした授業であり，他コースからの履修は原則として認めません。

木曜日15：00～17：00 人文社会科学部2号館3階 丸山研究室
その他の時間はメールでアポイントメントを取ってください。