【授業の目的】
人間と文化について幅広い教養を身につけるため,「ラテン語1」の履修を前提に,ラテン語の学習をさらに進め,平易なラテン語の文章の意味を理解し,ヨーロッパの学問・文化等についてより深く理解する一助とすることを目的とする。
【授業の到達目標】
(1) ラテン語の初級文法を身につけることにより,辞書や参考書を用いれば平易なラテン語の文章を読んで意味を理解することができる。【技能】 (2) ラテン語文法を体系的にとらえることができる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
ラテン語,文法,動詞,名詞,形容詞
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
学部共通科目のひとつとして,多様な言語能力を身につけることを通じて,他者や異文化への柔軟な理解力の養成に寄与するための科目である。なお,本授業を受講する前に,前期開講の「ラテン語1」を必ず履修しておくことが必要である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
今年度前期までに「ラテン語1」または旧カリキュラムの「ラテン語I」を2単位分履修していることを前提に,前期で取り上げなかった文法事項を解説し,訳読等の練習問題の演習を通じて,ラテン語文法の学習をさらに深めます(ラテン語をはじめて履修する場合は,前期に開講される「ラテン語1」から履修を開始して下さい)。 文法項目が一つ一つ独立して出て来るので,ラテン語の全体像を把握するのはなかなか困難です。復習も兼ねて下記の参考書を読むと,文法の整理になるだけではなく,ラテン語全般についてさまざまな興味深い知識を得ることができます。 文法事項の解説,および,前週の練習問題の答え合わせを中心に進めます。(対面授業です)
・日程
・第1回:ガイダンス ・第2回:動詞変化[未来] ・第3回:指示代名詞 ・第4回:形容詞変化[第三変化形容詞(i幹形容詞)] ・第5回:動詞変化[完了] ・第6回:名詞変化[第三変化名詞(子音幹名詞(1))] ・第7回:名詞変化[第三変化名詞(子音幹名詞(2))] ・第8回:関係代名詞 ・第9回:動詞変化[過去完了・未来完了] ・第10回:疑問文,動詞変化[命令形] ・第11回:動詞変化[受動(現在)] ・第12回:形容詞変化[第三変化形容詞(子音幹形容詞)] ・第13回:動詞変化[受動(未完了過去・未来)],形式所相動詞 ・第14回:動詞変化[完了分詞,受動(完了,過去完了,未来完了)] ・第15回:レポートについて,今後の学習のために(辞書の紹介)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
練習問題を解くことによって,授業で解説された文法を確実に身につけます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
プリントの練習問題に解答して下さい。その際,授業の解説を復習し,教科書の該当ページを熟読してください。
【成績の評価】
・基準
授業中の発表(練習問題の解答),宿題(文法練習),学期末レポートを課し,知識の修得,理解の度合い,汎用的技能,参加の度合いのそれぞれの項目について判定し,その合計点を用いて判定します。「ラテン語初級文法を習得し,ごく短いラテン語の文の意味がわかること」が合格の基準です。
・方法
出席および予習・復習状況(練習問題の解答など)70点,レポート30点(提出は必須),合計100点。レポートは,学期末に毎週の練習問題と同程度の問題を課します。無断で3回以上連続して欠席した場合および出席回数が授業回数の3分の2に満たない場合は単位認定の対象としません。
【テキスト・参考書】
《テキスト》松平千秋・国原吉之助『新ラテン文法』(東洋出版)。なお,練習問題は,教科書のものより平易なものをプリントで用意します。 《参考書》大西英文(1997)『はじめてのラテン語』(講談社現代新書) 逸身喜一郎(2000)『ラテン語のはなし 通読できるラテン語文法』(大修館書店) 風間喜代三(2005)『ラテン語・その形と心』(三省堂) 中山恒夫(2007)『古典ラテン語文典』(白水社) 小倉博行(2007)『ラテン語のしくみ』(白水社)CD付 辞書は必要ありません。
【その他】
・学生へのメッセージ
《重要な注意事項》ラテン語をはじめて履修する場合は,この授業ではなく,必ず前期に開講される「ラテン語1」を最初に履修してください。
・オフィス・アワー
金曜日 12時から12時30分 および 月曜日 16時30分から17時30分 池田光則研究室 (メールアドレスは学部のHP,『学生便覧』に記載してあります)
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