【授業の目的】
発達に関する基本的な概念や用語、理論について概説する。また、視聴覚教材等を用いながら、人の心身の発達のプロセスや特徴について具体的に提示し、発達を踏まえた学習活動や指導に関する実践的な知見を提供する。
【授業の到達目標】
(1)受精から死に至るまで生涯にわたる人間の発達のプロセスや発達のメカニズムを理解し、基本的な用語や概念、理論について正しく説明できる。 (2)青年期の心理的特性を踏まえた学習活動や指導のあり方について理解する。
【授業概要(キーワード)】
生涯発達、発達課題、発達理論
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は文化創生コース中心科目および教職科目(中高)であり、生涯にわたる人の発達のプロセスを理解し、発達に基づいた指導や支援について学ぶものである。(地域教育文化学部文化創生コースのカリキュラム・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心に進めるが、自分の“来し方行く末”を見つめるワークや発達課題に関するグループ・ワークも積極的に取り入れる
・日程
第1回 イントロダクション:発達心理学とは/「発達」の概念 第2回 乳児期:アタッチメント/ボウルビィの理論/基本的信頼感 第3回 幼児期:言語と思考の発達/ピアジェの理論/ヴィゴツキーの理論 第4回 幼児期:情動の発達/情動コンピテンス/社会性の発達/社会的スキル 第5回 児童期:学校生活への移行/仲間関係/ギャングエイジ/教師との関係性 第6回 児童期:発達と学習/発達の最近接領域/科学的思考の発達/9歳の壁 第7回 青年期:親子関係/第二反抗期/心理的離乳/自立 第8回 青年期:友人関係/友人の形成プロセス/自己開示/親友 第9回 青年期:恋愛関係/恋愛の諸理論 第10回 青年期:自己の問いかけ・悩み/アイデンティティ/エリクソンの理論 第11回 青年期:学習理論/学習の基礎としての記憶/動機づけ/学級集団 第12回 青年期:学校への適応(不登校) 第13回 青年期:学校への適応(いじめ) 第14回 成人期:結婚/離婚/親になること/虐待の問題 第15回 中高年期:中年の危機/老い/サクセスフル・エイジング/幸福感 期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で扱う事柄に関して、自分自身の体験や発達過程を振り返りながら、考察を深めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
特に関心のあるテーマやトピックについては、関連文献を調べ、一層の理解を深めること。
【成績の評価】
・基準
以下の観点に基づいて、レポート課題および期末試験で評価する。 ・発達心理学の基本的概念や用語、理論を正しく説明できる。 ・発達の特性を踏まえた学習を支える指導について基本的理解が得られている。
・方法
レポート課題(30%)および期末試験(70%)をもって総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
<参考書>(詳細は授業内で指示する) 坂上裕子他 (2014)問いからはじめる発達心理学 有斐閣 など
【その他】
・学生へのメッセージ
自分自身のこれまでの発達の過程を振り返りながら、人の“来し方行く末”について自分なりに考えてみて下さい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィス・アワーを本島研究室(地域教育文化学部1号館5階)において、原則毎週木曜日(14:30~16:00)の間に設けます。
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