【授業の目的】
ミクロ経済学の基礎理論を概観し、経済学の基本的考え方を理解するとともに、現在の社会での経済的諸問題を考える能力を身につけることを目的とする。
【授業の到達目標】
ミクロ経済学の概略を把握し、経済学的考え方が出来るようになる。【知識・理解】 市場経済における個人・企業・政府の行動を理解することで、社会で生じる経済的現象の理解を深めることができるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
ミクロ経済学、需要曲線、供給曲線
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
基幹科目であるので、1年次での履修が望ましい。経済学の理論では最適化が多く用いられるので、解析、代数、凸解析などの数学を学んでおくと理解が深まると思われる。もちろん、この講義でそこまで要求することはない。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう
【授業計画】
・授業の方法
通常の講義による。若干の資料等を配布予定(Web,紙)。この授業はグループワーク・プレゼンテーションなど学生が主体的に参加する学習活動を含む。活動内容は授業により異なる。
・日程
おおよそ、以下のような予定となるが、状況により予定を一部変更することがある。
01:経済学とは 02:需要曲線と供給曲線の形状とシフト 03:需要および供給の価格弾力性 04:消費者行動の理論(無差別曲線、予算制約線、最適消費) 05:所得変化と価格変化の影響 06:生産者行動の理論、費用の諸概念、総費用曲線 07:限界費用曲線、平均費用曲線、平均可変費用曲線 08:生産関数、等量曲線 09:費用最小化と利潤最大化 10:消費者余剰・生産者余剰・社会的余剰 11:余剰分析1 二重価格制度、課税の効果、価格統制の効果 12:余剰分析2 貿易、関税 13:外部性 14:公共財 15:総まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義には事前準備をして出席し、課題が出された場合は遅滞なく提出すること。講義中に疑問がある場合、その場でもしくは講義後に質問することが望ましい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義前:文献の該当部分を読んでおく。前回までの内容で分からなかった部分については、文献や講義ノートを読んでおく。 講義後:文献や講義ノートを読み返し、課題に取り組む。さらに、問題集で該当部分の問題を解くことで学んだ知識の確認を行う。
【成績の評価】
・基準
需要曲線や供給曲線の導出並びに性質、政府の活動が社会に与える影響について理解しているかを、試験やレポート等で確認する。
・方法
平常の成績(レポート等):40、試験:60
【テキスト・参考書】
参考文献としては例えば、以下のようなものがある(ただし、難易度・扱う範囲に若干差がある)。 N. グレゴリー・マンキュー マンキュー経済学I ミクロ編(東洋経済新報社) 西村和雄 ミクロ経済学入門(岩波書店) ハル・R・ヴァリアン 入門ミクロ経済学(勁草書房) 倉沢資成 入門 価格理論(日本評論社) 伊藤元重 入門 経済学(日本評論社) 武隈慎一 ミクロ経済学(新世社) ジョセフ・E. スティグリッツ スティグリッツ ミクロ経済学(東洋経済新報社) 柳川隆 他 ミクロ経済学・入門(有斐閣) 安藤至大 ミクロ経済学の第一歩(有斐閣) また、問題集としては 西村和雄 他 経済学ベーシックゼミナール(実務教育出版) 西村和雄 他 経済学ゼミナール上級編(実務教育出版) などがある。 その他、講義中に紹介する。
【その他】
・オフィス・アワー
月曜、18:00~19:30、鈴木明宏研究室(人文社会科学部1号館4F、EV前) メール等オンラインでの質問は随時受け付ける。
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