【授業の目的】
現在のグローバル化の時代において、私たちは環境問題や貧困、武力紛争、難民・移民など様々な地球規模の問題に直面している。この授業では、SDGsをなぞりながら、このようなグローバルな問題の背景や国内外のアクターによる対策を学び、国際社会における解決策を考える。
【授業の到達目標】
SDGsを起点として、国際関係論の基礎的な知識も学びながら、現代の国際社会における諸問題を分析し、国際社会のアクターによる問題への取り組みや、より良い解決策を考える力を身に付ける。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
グローバル・イシュー、グローバル・ガバナンス、国際機構、地域機構、非政府組織(NGO)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業では、現代の国際社会における諸問題について、事例を用いながらその背景やより良い解決策を自ら考える力を修得するものである。 また、この授業はYU-COE(M)(山形大学先進的研究拠点)「移民社会における多文化共生論」の活動の一環である(拠点の詳細についてはhttps://yu-imin.labby.jp/を参照)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 06.安全な水とトイレを世界中に 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 08.働きがいも経済成長も 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
国際社会の時事問題に関するメディアの記事などを取り上げるだけでなく、スライドやDVDの視聴を積極的に取り入れる。また、授業中には受講生にも発言してもらい、受講生同士の理解を深める場を設ける。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 国際社会とグローバル・イシュー 第3回 貧困1:国際社会における貧困(目標1) 第4回 貧困2:日本における貧困(目標1) 第5回 飢餓:食の不均衡という問題(目標2) 第6回 健康と福祉(目標3) 第7回 教育をみんなに(目標4) 第8回 国際社会のジェンダー平等1(目標5) 第9回 国際社会のジェンダー平等2(目標5) 第10回 日本におけるジェンダー平等(目標5) 第11回 ディーセント・ワークと格差1(目標8、10) 第12回 ディーセント・ワークと格差2(目標8、10) 第13回 水とエネルギーをめぐる闘い(目標6、7) 第14回 環境問題と紛争(目標13) 第15回 パンデミックついて考える(目標1、3、10、17)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義はスライドや板書で行うため、必ずノートをとること。また、質問や議論の場では積極的に発言すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考図書にも目を通し、講義の内容を復習して自分で深めること。また、日頃から新聞やインターネットなど様々なメディアに幅広く触れ、講義で学んだ事項を踏まえながら、時事問題について考える習慣をつけること。
【成績の評価】
・基準
①国際社会における様々な問題の背景が理解できているか。 ②諸問題に対して自分の意見を述べ、解決策を提案できるか。
・方法
授業参加:20%、中間レポート:30%、期末レポート:50%
【テキスト・参考書】
この授業では、担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業で資料として配付し、適宜、テキストや参考書を紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
新聞やテレビ、インターネットを通じて、国際社会の様々な出来事が自分の日常生活にどのように関係があるのかを考えてみよう。自分自身が将来の国際社会の担い手であることを意識しながら、授業で習得したことをさらに深める学習をして欲しい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を中村研究室(人文社会科学部2号館3階)において、月曜日の14:00-16:00の間に設けます。出張等で不在にすることがあるので、確実に面談したい場合は事前にメールで希望日時を相談して下さい。
|