【授業の目的】
人類史における農耕の起源について学ぶことで、農耕の寄与により形成された文化・社会の理解を深める。
【授業の到達目標】
1)農耕と文化・社会の関係性を捉える方法を身に着ける。【知識・理解】 2)人類と農耕について、考古学的根拠に基づいた論理的思考力を身に着ける。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
農耕、考古学、コメ、ムギ
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目では、農耕の起源について考古学や人類学の観点に基づく論理的思考力を養う。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とした授業となります。主に、知識習得を中心に行い農耕起源について概観していきます。
・日程
第1回 ガイダンス(授業内容と進め方について) 第2回 西アジアの初期農耕(1)-農耕開始以前のレヴァント- 第3回 西アジアの初期農耕(2)-農耕の開始- 第4回 西アジアの初期農耕(3)-メソポタミア文明の成立- 第5回 西アジアの初期農耕(4)-農耕の伝播- 第6回 ヨーロッパの初期農耕(1)-トルコ・ギリシア- 第7回 ヨーロッパの初期農耕(2)-イタリア以西- 第8回 畠作の農耕文化 第9回 東アジアの農耕起源(1)-河姆渡遺跡- 第10回 東アジアの農耕起源(2)-良渚文化(稲)- 第11回 東アジアの農耕起源(3)-竜山文化(雑穀)- 第12回 東アジアの農耕起源(3)-夏と殷- 第13回 東アジアの農耕起源(4)-弥生文化- 第14回 稲作の農耕文化 第15回 まとめとレポートの書き方
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
基本的には、事前学習は必要ありませんが、世界史の知識があると授業を受ける際に知識が修得しやすいと思います。また、TVなどで放送される考古学関係の放送を見ておくと、授業がより理解しやすいです。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
原則として、毎回小テストを課します。授業終了後に資料を読み直し、テストに臨んでください。また、関連する文献を読むことも重要です。これら以外にも博物館や郷土資料館に行って、実際の遺物を見学することも大切です。
【成績の評価】
・基準
1)先史・古代の農耕に関する基本的な概念や用語を正しく理解している。 2)レポートにおいて、根拠に基づき、自身の考えを説明できている。 上記の2点に基づいて、評価を行います。
・方法
小テスト:50% 最終レポート(もしくはテスト):40% 平常点:10%
【テキスト・参考書】
テキスト:適宜、プリントを配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
「農耕の起源とは何か」という現在の文明が成立に関する根源的な問題を明らかにしていきましょう。
・オフィス・アワー
水曜日12時~13時は、研究室(学生センター2階)で対応可能です(事前にご連絡ください)。もしくは、Webclassのメッセージおよびメールは、いつでも対応しています。
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