【授業の目的】
日本語の方言について、方言学の考え方や研究方法を概観し、基礎的な知識を得ることを目的とする。また、地理的なことばの違いと同時に、それが社会の中でどのように位置づけられているかについても取り上げる。最終的に、授業を通して、自身が話す言葉への理解をより深めることを目指す。
【授業の到達目標】
1.日本語方言を客観的・具体的に説明できる。【知識・理解】 2.現代の方言について説明できる。【知識・理解】 3.方言の社会的な機能について討議することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
方言,日本語,共通語,地域差
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は方言や方言学について様々な視点から理論的に考察することで、幅広い知識と多様なものの見方を習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
教員からの一方通行の授業でなく、グループワークでの意見交換や発表によって授業を進める。 毎回講義の冒頭に小テストを行う。
・日程
第1回 授業ガイダンス 第2回 方言とは何か 第3回 地図から見えることばの地域差①方言の区画 第4回 地図から見えることばの地域差②方言の分布 第5回 ことばの仕組みから見える地域差①発音・イントネーション 第6回 ことばの仕組みから見える地域差②アクセント 第7回 ことばの仕組みから見える地域差③条件表現 第8回 コミュニケーションから見えることばの地域差 第9回 社会の変化から見えることばの地域差①共通語 第10回 社会の変化から見えることばの地域差②伝統方言・中間方言 第11回 社会の変化から見えることばの地域差③新しい方言 第12回 社会の変化から見えることばの地域差④近代化と方言 第13回 「方言」から見える日本の社会①方言の社会的位置づけ 第14回 「方言」から見える日本の社会②ヴァーチャル方言・方言コスプレ 第15回 試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業内容をノートに筆記して内容の理解に努める。 授業内容に対して積極的に発言や質問をする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回授業の復習を行い、授業の冒頭に行う小テストに備えること。 この準備学修に必要な学修時間の目安は3時間/週である。
【成績の評価】
・基準
方言学の基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
提出物20点,小テスト30点,期末テスト50点の配点とする。
【テキスト・参考書】
テキストは使用せず毎回必要な資料を配布する。 参考書:木部暢子・竹田晃子・田中ゆかり・日高水穂・三井はるみ編著(2013)『方言学入門』三省堂 参考書:小林隆・篠崎晃一編(2003)『ガイドブック方言研究』ひつじ書房
【その他】
・学生へのメッセージ
グループワークを頻繁に行う講義なので、人と交流することが好きな学生の受講を期待する。
・オフィス・アワー
水曜日13:00~17:50の間、坂喜研究室(地教2号館5階539)において、質問等を受け付ける。 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は、事前に連絡すること。 連絡先は、初回の授業で知らせる。
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