地域とともに歩んだ山形大学145年史(歴史学)
 Yamagata University's 145-Year History of Working with the Community (History)
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto),小幡 圭祐(OBATA Keisuke)
 担当教員の所属:教育企画部・人文社会科学部人文社会科学科人間文化コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
皆さんは、山形大学がなぜ複数のキャンパスにまたがっているのかを説明できるでしょうか? 山形大学は1949年(昭和24)に設立されましたが、大学よりも学部の歴史の方が古いことをご存知でしょうか? 毎日のように山形大学に通っていても、意外と自分の学んでいる山形大学については何も知らないことに気が付くはずです。
この授業は、1878年(明治11)に地域教育文化学部の前身となった山形県師範学校が設立されてから、現在に至るまでの大学と各学部の歴史をひもとくとともに、大学がいかに地域とともに歩んできたのかを知ることを目的とします。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)自身の所属する大学・学部の歴史について説明することができる【知識・理解】
2)大学と地域の関係をそれぞれの歴史を踏まえて考えることができる【態度・習慣】
3)自身の所属する学部の特徴・魅力について調べ、文章に表現することができる【技能】

【授業概要(キーワード)】
山形大学,人文社会科学部,地域教育文化学部,理学部,医学部,工学部,農学部,地域,山形大学附属博物館

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、大学や学部の成り立ちを地域との関連から考察することを通じて、個々の学問分野における基本的な課題や問題意識について理解するとともに、諸問題を自己に関わる問題として思慮し、人間としての生き方や考え方を自省することができる態度や能力を養うことを目的とする基盤共通教育科目(教養科目)です(基盤共通教育の基本方針)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
第1回の授業は担当教員によるガイダンス・解説を行います(オンデマンド形式によるオンライン授業)。
第2回~第14回は、山形大学の歴史について講義します。
このうち、第4回は山形大学附属博物館の見学、第9回・第14回は、山形大学の同窓生による講演を行います。
第15回は授業全体のまとめを行います。
・日程
第1回 ガイダンス/第2回 山形大学と地域/第3回 山形大学前史(地域教育文化学部)/第4回 山形大学附属博物館見学/第5回 山形大学前史(工学部)/第6回 山形大学前史(人文社会科学部・理学部)/第7回 山形大学と戦争/第8回 山形大学前史(農学部)/第9回 山形大学の創設 ※卒業生講演/第10回 山形大学の混迷(教養部)/第11回 山形大学の完成(医学部)/第12回 山形大学の現在/第13回 山形大学人物列伝/第14回 山形大学を語る ※卒業生講演/第15回 授業のまとめ
※各回で扱う内容については、変更する可能性があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義の内容を丸暗記することは求めません。自身の学ぶ大学や学部がどのような来歴をたどってきたのかを、地域との関係を自分自身で考えながら聴講しましょう。また積極的に自分の意見や問いを発する構えで講義に臨みましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
単位制度の実質化のため、以下の点に留意して授業外における予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。
1)準備学修に必要な学修時間の目安は 4.5時間/週 です。
※大学設置基準で、1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
2)自分の所属している山形大学や学部について知り、魅力を自らの手で発掘しましょう。
3)参考書や授業のなかで紹介した文献に目を通すことで、授業で扱った事柄に対する知識をさらに深めることができます。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した3つの目標に対応し、下記の3つの条件を満たすことを合格の基準とします。
1)自身の所属する大学・学部の歴史について説明することができる。
2)大学と地域の関係をそれぞれの歴史を踏まえて論じることができる。
3)自身の所属する学部の特徴・魅力について調べ、文章に表現することができる。
・方法
期末レポート(40点):授業内容にもとづくレポートを課します。
コメント(60点):各回の授業終了後にコメントの提出を求め、その内容から授業への参加姿勢を評価します(1回の授業につき4点)。何もコメントをしなかったり(「特になし」も含む)、内容が当日の授業を踏まえたものでなかった場合は点数を与えません。

【テキスト・参考書】
テキスト:各回の授業でレジュメを配付します。
参考書:小幡圭祐編著・佐藤琴編『小白川キャンパスの100年 旧制山形高等学校から山形大学への歩み』(ふすま同窓会・山形大学附属博物館、2021年)
http://www.smteb.com/c2110/kojirakawa100/
→人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部の位置する小白川キャンパスの歴史について知ることができます。上記のURLからウェブ上で閲覧可能です。

【その他】
・学生へのメッセージ
自分の大学・学部のことを深く知ることができると、山形大学の良さ・強みや誇るべき特徴などに気づくことも多いはずです。母校に愛着が持てるように、大学の良さを自分で探して見つけてみましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を小幡研究室(人文社会科学部1号館4階)において、月曜日の11:30~13:30に設けます。
※上記時間外においても相談を受け付けますが、その場合は事前に連絡してください。連絡先は初回授業時にお知らせします。

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