【授業の目的】
この授業では、ミクロ経済学の基礎を学んだ上で、都市・地域経済学と情報経済等の各種諸問題を検討する。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、 1) 社会現象を理解・考察するためのツールとして「ミクロ経済学」を身に付けることができる。【知識・理解】 2) 都市と農村のバランスのある発展について都市・農村経済学の考え方、地域イノベーション戦略、情報経済等の議論ができるようになる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
ミクロ経済、都市経済、農村経済、情報経済
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
基礎教育で学び始める各自の専門分野(人文社会・自然科学・医学・工学・農学等)が、どう「経済学」と理論的に結びつくかを学ぶ。 具体的には、ミクロ経済学の理論と、文化経済学・実験経済学・環境経済学・医療経済学・ビジネスエコノミクス・農業経済学等の分野も外観しつつ理解を深める。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
【授業計画】
・授業の方法
以下の計画にしたがって進める。まずは、経済学の入門レベルの学習を行う。学習効果を高めるためにZOOMないしオンデマンド講義を行う場合もあります。
・日程
第Ⅰ部 ミクロ経済学の考え方を身につけよう 1.ミクロ経済学入門~ミクロ経済学の論理と方法(第1回) 2.市場機構と需要・供給 2.1 消費者行動(第2回) 2.2 消費者と需要(第3回) 2.3 消費者行動と需要曲線(第4回) 2.4 消費者需要理論の応用と拡張(第5回) まとめと演習(第6回) 3.生産者行動 3.1 企業行動理論と生産関数(第7回) 3.2 企業行動と費用関数(第8回) 3.3 企業の長期消費曲線と市場の長期供給曲線(第9回) まとめと演習(第10回) 4.市場の失敗 4.1 不完全競争(第11回) 4.2 外部性(第12回) まとめと演習(第13回) 第Ⅱ部.ミクロ経済学の適用事例(第14回) 都市経済学ー集積の経済・都市構造モデル・都市の階層構造モデル 農村経済―日本の農産物、地域ブランド農業 情報経済ー企業行動・消費者行動(電子商取引など)政府の行動(電子政府) その他 ー地域医療・高齢者、地域環境(各学部学生に関係する話題提供) 15回目に試験と解説を実施します。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
楽しみながらやりましよう。講義のあと演習問題を解くというサイクルを行います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学問を更に突き詰めたい学生は、関連の書籍を読んでいただくといいと思う。
【成績の評価】
・基準
基本的には、理解度と応用力に応じて判断する。ミクロ経済学、都市・地域経済学、農村経済学、情報経済の考え方を一通り説明できる状態を合格基準とする。
・方法
試験(80点)及びレポート(20点)、授業中の意欲・授業ノート等(加点の場合あり)で判断する。なお点数配分については変わる場合もある。
【テキスト・参考書】
◯西村和雄『ミクロ経済学入門』岩波書店 ◯ミクロ経済学の適用事例については、資料を用意する。
【その他】
・学生へのメッセージ
本講義の目的としては、経済学において、より自然科学に近い「数学」を道具として社会現象を説明できることを文科系及び理科系問わず知っていただくことが目的である。物理学や数学、工学等の専門分野の教育を受けたものが転科して、経済学を学習しはじめる学生もいるのです。
・オフィス・アワー
火曜日の12時から13時、火曜日14時30分から15時 人文社会科学部3号館・田北研究室
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