【授業の目的】
〈西洋美術を見る眼〉 毎回ルネサンス以降の西洋美術作品を数点とりあげ、それぞれの様式的特徴や図像学的意味、社会背景などを読み解く。
【授業の到達目標】
① 西洋美術の歴史的な変化を踏まえ、時代ごとの様式の違いや特徴を見分けることができるようになる。【技能】 ② 美術を鑑賞する際に、イメージが伝えるさまざまな物語や観念、芸術家の思想について意識するようになる。【態度・習慣】 ③ 美術作品について、作者のみならず社会環境や思想潮流、宗教、政治との関連から捉え、イメージの形成過程におよぼすさまざまな要因を理解できるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
西洋美術、様式、図像学、芸術理論
【科目の位置付け】
この授業は西洋美術史上のすぐれた作品をさまざまな視点から考察することで、芸術に関する幅広い知見と文化活動に対する適切な判断力を養うものである。
【授業計画】
・授業の方法
西洋美術の歴史から各時代を代表する作品を毎回1~3点とりあげ、それぞれに観察される時代様式や図像学的意味、歴史背景などを解説する。
・日程
第1回:ガイダンス 第2回:イタリア・ルネサンス美術(1) 第3回:イタリア・ルネサンス美術(2) 第4回:北方ルネサンス美術 第5回:マニエリスム 第6回:バロック美術(1) 第7回:バロック美術(2) 第8回:ロココ美術 第9回:新古典主義美術 第10回:ロマン主義美術 第11回:レアリスム 第12回:印象派絵画 第13回:抽象画 第14回:現代のポップ・アート 第15回:まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
重要なことがらはスライドで作品を提示しながら板書もしくは口頭で説明するので、各自メモをとること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
とくに予習や復習の必要ないが、あらかじめ西洋史の基本的な流れを確認しておくことが望ましい。また普段から美術館や展覧会などで本物の作品を見るよう心がけてほしい。
【成績の評価】
・基準
授業への参加態度と出席状況を平常点の対象とする。筆記試験では専門用語の意味だけでなく、さまざまな要素の論理的なつながりを理解しているかどうかを評価する。
・方法
平常点(40点)と期末の筆記試験(60点)合計100点で評価する。
【テキスト・参考書】
テキストは使用せず、毎回資料を配布する。なお参考書として手ごろな西洋美術の通史を一冊手に入れ、講義と平行して適宜参照することが望ましい。推薦書については授業のなかで指示する。
【その他】
・学生へのメッセージ
西洋美術史を初めて学ぶ学生にも理解できるよう、基礎的な知識の説明も随時おこないます。
・オフィス・アワー
金曜日16:20-17:50 (その他在室時随時)石澤研究室(人文社会科学部1号館4階)、メールアドレス:ishizys@human.kj.yamagata-u.ac.jp
|