現代日本社会と法(法学)
 Current Legal Issues in Japanese Society (Legal Studies)
 担当教員:今野 健一(KONNO Kenichi)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
現代の日本社会が直面している様々な法的問題を取り上げ、それらを〈法〉のレンズを通して見ることにより、問題の核心的な意味を探求しかつ見定め、妥当な解決策への道筋を考える力を身につけることを目的とする。

【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、
1)社会問題の法制度的前提のうち基本的な事項について説明することができる。【知識・理解】
2)多様な社会問題を法的な視点から掘り下げ、問題解決の方法を指摘できる。【知識・理解】
3)多様な意見に耳を傾け、公平でバランスの取れた見解を述べることができる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
憲法、人権、法的思考、社会問題

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、現代日本社会が直面する様々な社会問題を法的な視点から考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
この授業は対面で実施する。毎回、授業内容に即したレジュメ・資料を配布し、それに基づいて基本的な説明を行う。問題の解決を模索する過程で、可能な限り受講生とのコミュニケーションをとるようにしたい。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 法(法律)を学ぶということ
第3回 家族①:結婚の自由と平等
第4回 家族②:DV・児童虐待
第5回 多文化共生:外国人の人権、難民の地位
第6回 人権の国際化①:文化の違いか、普遍的人権か
第7回 人権の国際化②:世界の女子教育の現状
第8回 子どもと学校①:ブラック校則、ブラック体育・部活動
第9回 子どもと学校②:いじめ、不登校
第10回 生命倫理①:産む権利・産まない権利、旧優生保護法の罪
第11回 生命倫理②:死を選ぶ権利、安楽死・尊厳死
第12回 環境:国境を越える環境問題
第13回 刑事司法:ゴーン事件から見えてくるもの
第14回 民主主義:投票機会の保障、男女均等の政治、議員の成り手問題
第15回 授業のまとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)レジュメを参照しつつ、口頭による説明と板書を適切に要約・筆記し、内容の理解に努めること。
2)自分なりのノートを作成するよう努めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
単位制度の実質化のため、授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。
1)予習のための課題を提示するので、指定する参考文献などを用いつつ、分からない用語などがあれば自ら調べておくこと。
2)授業で示された主要な論点、分からなかった箇所を中心に、図書館やインターネットを利用して自ら調べ、疑問が残らないように努めること。

【成績の評価】
・基準
この授業の到達目標との関連で、1)重要な法制度に関する基本的な事項について正しく説明できること、2)多様な社会問題について、解決策または解決の方向性を指摘できること、3)公平でバランスの取れた見解を形成し述べることができること、を合格の基準とする。
・方法
期末試験(60%)、小レポート(20%)、平常点(20%)
*小レポートは前期の中間くらいに、授業内容との関連において課す。

【テキスト・参考書】
テキストは使用しない。参考文献については、事前に提示するものはないが、各回のレジュメに詳細なリストを掲載する。

【その他】
・学生へのメッセージ
疑問点は自ら積極的に調べるという姿勢がなければ、授業内容を正確に理解することや、まして深く考察することはかなわない。主体的に取り組む姿勢をもってほしい。
・オフィス・アワー
火曜日の13時~14時30分をオフィスアワーとする。場所は人文社会科学部3号館707号の研究室。その他、メールでの問い合わせ等も可能。

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